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史上最悪のスキャンダル…? [気候変動]

地球温暖化論のウソとワナ

地球温暖化論のウソとワナ

  • 作者: 渡辺 正
  • 出版社/メーカー: ベストセラーズ
  • 発売日: 2008/04/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

著者 伊藤 公紀/横浜国立大学大学院工学研究院教授、 渡辺 正/東京大学生産技術研究所教授

洞爺湖「環境」サミットは茶番劇だ
温暖化して本当に困る人はいるのか?
怪しい数字マジックに洗脳されるな!

地球温暖化問題――。
その論議に隠された
巧妙なトリックを暴く!
値段の高い「エコ製品」を選んだり、
無理をして階段を昇ったり…。
誰かに踊らされていませんか?
残念ですが、あなたのその努力は
けっして報われません。
そんなことで地球の気温は
変わらないからです。

 まえがき―史上最悪の科学スキャンダル      渡辺 正

 日本政府が対策に年々1兆円以上を投入し、2012年までには少なく見積もって2~3兆円の臨時経費もつぎこむと予想される地球温暖化問題。私はここに集団ヒステリー的なニオイを常々感じている。違和感と言い換えてもよい。はたして、根拠とされる研究論文や、地球を救うといわれる政治的施策のあれこれは正しいのだろうか?
 温暖化問題は、人間の出すCO2(など温室効果ガス)が地球を暖めていろいろな悪影響を生むという「科学」の話と、CO2の排出を減らせば温暖化が抑止できるという「対策」の話に分かれる。しかし、どちらの論も、都合のいい現象だけが取り上げられ、既成事実化してしまった。いずれもまだ仮説の域を出ていないというのが現状なのに。
 自動販売機のようにボタン(原因)を押せば決まったもの(結果)が出るのとは違って、地球温暖化問題の仮説は、因果の糸がまだきちんとつながっていないのだ。
 本書は、こうした地球温暖化問題に疑問をもつ二人がまとめた。たまたま両名は、三つ違いの先輩後輩として同じ研究室の大学院生・助手時代を過ごしたあと、化学分野の研究・教育に当たるかたわら、環境問題に関心をもった人間である。まず序章では、温暖化問題の現状と今後数年間の将来予測を渡辺がざっと述べる。
 本題となる第1~5章では「地球温暖化の科学」を伊藤がていねいに解説する。
 もし「科学」にあやふやな点(「ウソ」候補)が残っているなら、それにもとづく「対策」は、貴重な資源の浪費(ワナ)になりかねない。科学によって解明される事実は、日進月歩とはいわないまでも月進年歩くらいの速さで変わりつつある。気候変動にはさまざまな要因が絡み合い、人間の出すCO2は要因のごく一部に過ぎない可能性がある――といった謎解きの成果を紹介する。現在進行形だから荒削りの議論も多く、今後の展開も明確に見通せる段階ではないが、気候変動・地球温暖化の複雑さと議論の未熟さは浮き彫りにできただろう。
 ノーベル平和賞を得て「科学の権威」と目されるIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の見解にも、作業の一部を担当した人間(伊藤)として、政治の力学に振り回される科学の危うさをひしひしと感じる。ノーベル平和賞を共同受賞し、ビジュアルな著作と映画で一部の市民を熱狂させた米国元副大統領アル・ゴア氏の意見にも、故意かどうかはともかく、事実に反するウソや思いこみが多い。いずれにせよ「地球温暖化論」には「科学」を決定的に描いた部分がまだまだ多いという現実を、じっくり見ていこう。
 最後の第5章では、こうした温暖化問題に対して政府や民間がとっている「対策」の意味や空しさを、伊藤と渡辺が解剖する。
「温暖化対策は待ったなし!」と脅す人がいるけれど、かりに海面が上がるとしても年にせいぜい数ミリだし、近年になって異常気象が増えたという証拠も実のところほとんどない。自然な揺らぎのなかにあるピーク一つを『異常』だと感じるような“感覚”の域を出ていないため、あわてて対策をとるのはそうとうに危ない。それよりなにより、CO2濃度の増加と1~2℃の気温上昇の、どこがいったい「恐怖」なのか?
 また、脅し発言をする人たちばかりか「対策」推進にあたる政府にさえ、どうみても本気ではないようなフシがある。もし本気でCO2排出を減らしたいなら、効果のほとんど期待できない省エネを国民に奨励するよりは、国全体で1000メガワット(大型火力発電所1基分)の電力を食う街なかのドリンク自販機を問題視したり、CO2の排出増につながるガソリンの価格低下を是が非でも抑えたりするはずだから。
 今こそ「環境ビジネス」のチャンスだと「エコ製品」の宣伝に励み、首尾よく大量販売を果たした産業界も、すべて通算するとそれがエネルギー消費を、ひいては国のCO2排出を増やしてきたという現実は隠している。「エコ」という謳い文句に踊らされ、たいして意味もないものを買わされた国民は「ワナ」に落ちたようなものだ。
 もし将来、「人間の出すCO2」と「地球温暖化」の因果関係が正確に見積もられたならば、今の人間がヒステリックな「対策」をとったことは激しく非難されるだろう。その可能性は非常に高いと思えるが、そのとき、国民に途方もない負担を強いてきた「地球温暖化問題」は、史上最悪の化学スキャンダルと呼ばれるに違いない。
 1988年のジェームズ・ハンセンによる米国議会での告発を皮切りに、約10年後の「京都会議」という国際的パワーゲームを一里塚とし、そのまた約10年後の「洞爺湖サミット」を経て、最後は排出量取引というマネーゲームに堕した地球規模の熱い空騒ぎ。つまるところ地球温暖化問題とはそれだった――と後世は評するのではないか?


 東京大学の教授が、自らの著書のまえがきに、ここまではっきり書いている

 この事実をよくみて頂きたい

 昨日、紹介した「『地球温暖化』論に騙されるな!」は、東京工業大学教授の書いた本です


 洞爺湖サミットを目前にして

 このような内容の本を、国立大学の教授が出しているということは何を意味するのか


 もし、「地球温暖化」という史上最悪の科学スキャンダルに世界中の人々を巻き込んで

 環境ビジネスで金儲けをしているなんてことが真実だったら、

 お先棒を担いだ科学者たちに、それなりのペナルティを課すべきでは

 そんなことを今日もぼやいている駄目オヤジですが…


〔地球温暖化、気候変動、温暖化詐欺〕
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コメント 6

mami

ご無沙汰いたしております。お元気そうですね!
「洞爺湖サミット」は反対する人も多い様子をTVで観ました。
意味のない結果にして欲しくありませんが・・・
お越しいただきnice!を、ありがとうございました。(_ _)
by mami (2008-07-06 19:05) 

小父蔵

namiさん  コメント 有り難うございます

 洞爺湖サミットで、議長国の日本は、各国にたいしてとんでもない数値を提案する様ですが、経済的には自殺行為ではないのかという気がしてなりません
by 小父蔵 (2008-07-06 23:49) 

花火師

茶番なら・・・(-d-)# プンプン!
でも、温暖化は進んでいて、釣りに行く霞ヶ浦はもう既にアオコだらけ・・・
by 花火師 (2008-07-07 00:04) 

小父蔵

花火師さん  コメント 有り難うございます

 地球が温暖化しているのは、体感的にみて間違いないと思います

 問題なのは、その原因が何なのかですが…
by 小父蔵 (2008-07-07 05:49) 

大将

確かにおっしゃる通りです
いつも思う事がエコだ!と騒いでいる割には
一般人へのメリットってF首相がいつも公言している
遠い先を見据えてゴニョゴニョと言うものと同じで
今、利益をもたらしたり、或いは体裁を整える事が出来るのは
サミットで観光気分でそろった面々かなぁと思いますね
by 大将 (2008-07-07 11:37) 

小父蔵

大将さん  コメント 有り難うございます。

 本当にエコが大切なら、何かを規制することもあってしかるべきです

 環境税を新設し、税金を払えば、二酸化炭素を排出して良い
 税金を払えない者は、エネルギーの消費を我慢しろという考えはおかしいと思います。20年後に、今の議論を見直した場合、なんであんなバカな議論をしていたのか、なんていう話になりかねないと思います。
by 小父蔵 (2008-07-07 15:37) 

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