一店舗で月40万円、全国ではいくら…!? 〔コンビニ〕 [社会]
<セブン-イレブン>「大量廃棄、胸痛んだ」加盟店主ら安堵
(毎日新聞 - 06月23日 02:43)
販売期限の迫る食品を自由に値下げできず、加盟店の経済的負担と大量の食品廃棄を生んできたセブン-イレブン・ジャパン(東京都千代田区)の「見切り販売」規制。公正取引委員会が排除措置命令を出した22日、本部と交渉を続けてきた加盟店主3人が東京・霞が関で記者会見した。店主らの言葉と表情には安堵(あんど)の思いとともに「これが業界改善へのスタート」との決意がにじんだ。【佐藤岳幸、大迫麻記子、柴田真理子】
会見に臨んだ増田敏郎さん(60)は東京都八王子市で店舗を経営する。売れ残り商品を初めて値引きしたのは10年前。この時は「本部からさまざまな妨害に遭い」中止した。公取委の調査が報じられた今年5月、再び値引きに踏み切った。
会見では、本部に値引き制限による不当な利益の返還を求める声明文を読み上げた。「過酷な労働条件や閉鎖的なシステムなど、コンビニ経営で改善すべき点はたくさんある。今回の命令はそのスタートに過ぎない」。店主らは労働組合結成の準備を進めており、連日のように店主からの相談があるという。
この日は各地の店舗でも公取委の命令を歓迎する声が相次いだ。
「値下げできずに失ってきた利益を商売人として取り戻したい」。福島県塙町の店主鈴木一秀さん(59)は本部を相手に民事訴訟を起こす予定だ。
店を開いたのは85年。父に介護が必要になり、東京の電機メーカーを退職して実家に戻った。「当時コンビニは成長企業。本部が経営指導してくれて、素人でもできるイメージがあった」。だが本部は仕入れ単価なども明らかにしない。本部にすすめられ店を広げた後、近くに別のセブン店舗が開店。売り上げは半減し、親が残した土地も失った。
弁当におにぎり、牛乳、パン……。「1週間でみかん箱20~30箱は捨て、胸が痛んだ」。昨年5月から、消費期限が残り4時間になった食品を最大5割値引きして売り始めたところ、毎月原価ベースで約40万円分出ていた廃棄が激減し、1万円程度になったという。
「値引きすると定価で売れなくなる」という人もいるが、消費期限ぎりぎりの商品を嫌う客も多い。「お客さんは値引き商品か、定価商品かを選べ、オーナーも自己判断で値引きできる。やっと当たり前の商売になれた。今後は全国のオーナーに勇気を持って値引き販売をしてほしい」
また、関東地方の40代店長は「本部は24時間営業を原則としているが、深夜客が見込めず利益を上げられない店も多い。コンビニのビジネスモデル自体も見直すことになるのではないか」と話した。
◇「すぐ食べれば安全。助かる」見切り品、好評
川崎市内の店舗では22日夜も「見切り品」が人気を呼んだ。この店では5月から見切り品の販売を始め、利益が4月の約1.5倍に上昇。廃棄によって毎月約30万~40万円出ていた損失が10万円程度に抑えられたためだ。
販売期限まで3時間となった弁当などを見切り品と分かるように表示し通常商品とは別の陳列場所で3~5割引きで販売。オーナーの男性(42)は「見切り品目当てで来るお客さんもいる。売り上げは好調です」と話す。
見切り品のパンを購入した近くの主婦(53)は「安いのでよく利用する。すぐ食べれば安全なので、いつも助かっている」と話した。一方で女性会社員(35)は「たくさんの品ぞろえの中から気に入った物を選びたいので、安くなったからといって手は伸びない」と話している。【伊澤拓也】
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月に40万円ですから、年間では、40万円×12=480万円(原価)の商品を、一店舗で廃棄していたことになります。
2008年12月末時点で、国内のセブンイレブンの店舗数は、12,105店とのことです
単純計算で、480万円×12,105店=5,810,400万円(原価)分の廃棄となります
話半分としても、セブンイレブンだけで、原価ベースで300億円近い商品が、年間に廃棄されていることになると思います
他のコンビニを全部足したら、軽く1,000億円を超えることになりそうです
こんなに食べ物を粗末にしておいて、「地球に優しい」とか「環境保護」なんて、いくら言っても虚しくはないのか…?
そんなことを、今日もぼやいている駄目オヤジなのですが。。。。(小父蔵)
これじゃあ、コンビニの経営者は苦しいですよね。しかも環境負荷も高いですし。困ったものです。
by 響希 (2009-06-23 18:58)
資力がないとコンビニ経営は難しいみたいです。近所のコンビニ、かなり辞めちゃってますよ(>_<)
by 吟遊詩人41 (2009-06-23 19:12)
各店舗からセブン‐イレブン・ジャパンへの上納金は、店舗の実際の売り上げに関係なく、全品完売したものとみなして上納するという奇妙キテレツな仕組みになっています。だから各店舗は売れようが売れまいが同額の上納金(それもかなり高い)を納めねばなりません。しかも今回の件で明るみに出たようにセブン‐イレブン・ジャパンの締め付けはひどくきついのです。店舗が経営が苦しくなるのも道理です。
これでもって「本社と店舗は契約上同等」と言ってみせるのだからセブン‐イレブン・ジャパンの経営者も相当なもんです。
by shira (2009-06-23 23:34)
LOWSONもひどいらしいですよ。オーナーさんがいつもぼやいています。
by komo (2009-06-24 00:14)
私の家内の友達の子供がコンビニをしばらくやっていたが赤字で潰れてしまったよ。
by enosan (2009-06-24 10:49)
当然廃棄の経費は商品価格に織り込まれているわけで、その高い商品を選択する消費者がいるから成り立つことだと感じています。
廃棄を無くすることによって製品価格の引き下げが出来るコンビニチェーンが存在したとしても、その店舗から商品を買うかどうかという点については私は疑問に思っており、だとしたらブランドイメージの向上を目指すべきだとおそらくセブンイレブンは考えているのだと思いますが、その考えは私には十分理解できます。
知人に考え方の違いにより系列を乗り換え、成功させているコンビニのオーナーがいます。
契約上の様々な制約はありますがこんな事も不可能ではなく、コンビニのオーナーは自分の考え方に合った系列を選ぶ自由があります。
今回の公正取引員会の措置は、民業に対する過剰な介入だと感じています。
PS.
勘違いしていただきたくないのですが、食品の廃棄を良しとしているのではなく、廃棄せざるを得ないのはそれを選択する消費者に要因があると言うのが根本原因だとの考えを基本に持っているだけのことです。
by たいせい (2009-06-24 22:32)
つい先日まで自給率が何パーセントだとか言って騒いでいたのに!
自給率が少ないんならもっと食べ物を大事にするべきでしょうね
by 大将 (2009-06-24 23:13)
響希さん コメント 有り難うございます
廃棄するよりも、見切り品として販売するほうが、原価だけでも回収できます
月に30万円の損失は、店舗経営者にとっては大きいと思いますが…
by 小父蔵 (2009-06-26 00:34)
吟遊詩人41さん コメント 有り難うございます
不景気で使えるお金が減れば、コンビニよりも、24時間営業のスーパーに行った方が、同じモノが安く買えるからと思いますが…
by 小父蔵 (2009-06-26 00:37)
shiraさん コメント 有り難うございます
一時に比べ、コンビニだけが売り上げを伸ばせるような状況ではなくなってきているのではないかと思います
セブンイレブンも、そろそろもう一工夫しないといけないような気がしますが…
by 小父蔵 (2009-06-26 00:39)
komoさん コメント 有り難うございます
セブンイレブンよりは、締め付けが緩いと思っていましたが、最近はそうでもないのでしょうか? どちらにしても、24時間営業っていうだけで、大変な仕事だと思います^^;
by 小父蔵 (2009-06-26 00:42)
enosanさん コメント 有り難うございます
コンビニだからといって、必ず儲かるというわけではないのですね><
自分で商売を始める根性はないのですが…
by 小父蔵 (2009-06-26 00:47)
たいせいさん コメント 有り難うございます
商売だから、企業イメージは大切だと思います。当然、利益を上げなければ、ビジネスとしては存続しません。存続できなければ、どんなに立派な理念も、意味がないと思います。
でも、食べ物をできるだけ粗末にすべきではない。という考えもご理解頂ければ幸いです。
貧しい農家に生まれたので、子供の頃に、「米一粒つくるのも、一俵つくるのも、同じ一年かかるから、米粒一つだって無駄にするな!」といわれながら育ちました。食べ物を無駄にするのが、大嫌いなのです。
by 小父蔵 (2009-06-26 00:59)
大将さん コメント 有り難うございます
仰るとおりと思います。
無駄に廃棄される食べ物をなくすだけで、立派な環境保護ではないかと…
by 小父蔵 (2009-06-26 01:04)
うちもかきました。
なんとか「ごみ減量」くふうしてまらいたいです。
by ayu15 (2009-06-27 21:09)