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大阪姉妹殺害犯が死刑に…!! [社会]


 2005年11月、大阪で無関係の姉妹二人を、ナイフで刺し、強姦及び殺害した後、証拠隠滅のために部屋に放火した犯人に、死刑が執行されたとのことです

姉妹殺害犯ら3人死刑執行、半年ぶり

trl0907281152003-p1.jpg 法務省は28日、大阪市浪速区の姉妹殺害事件で強盗殺人罪などに問われ死刑が確定した山地悠紀夫(ゆきお)死刑囚(25)ら3人の刑を同日午前、大阪拘置所などで執行したと発表した。

 死刑執行は1月に4人が執行されて以来で、森法相が就任してからは3回目。同省によると、この日の執行により、死刑確定者は、104人から101人になった。

 死刑を執行されたのは、山地死刑囚のほか、インターネットの自殺サイトを使った男女3人連続殺人事件の前上(まえうえ)博死刑囚(40)(大阪拘置所)と中国人3人を殺害して強盗殺人罪などに問われた中国籍の陳徳通死刑囚(41)(東京拘置所)。

 確定判決によると、山地死刑囚は2005年11月、大阪市内のマンションで、帰宅した上原明日香さん(当時27歳)、千妃路(ちひろ)さん(同19歳)姉妹に性的暴行を加えたうえナイフで刺殺。現金約5500円を奪った後、ライターで室内に放火するなどした。1審・大阪地裁は06年12月、死刑を言い渡し、弁護側が控訴。07年5月、山地死刑囚が控訴を取り下げて確定した。

 前上死刑囚は、05年2~6月、自殺サイトを使って、大阪府豊中市の無職女性(当時25歳)、神戸市の男子中学生(同14歳)、東大阪市の男子大学生(同21歳)を相次いで誘い出し、窒息死させた。1審・大阪地裁は07年3月、死刑を言い渡し、弁護側が控訴したが、同年7月、前上死刑囚が控訴を取り下げ確定した。

 陳死刑囚は1999年5月、中国人など計6人を刺すなどし、うち男性2人と女性1人を殺害、3人に重軽傷を負わせた。1審・横浜地裁川崎支部、2審・東京高裁とも死刑を言い渡し、06年6月の最高裁判決で、確定した。

(2009年7月28日13時27分  読売新聞)

【参考リンク】
山地悠紀夫事件大阪姉妹殺人事件大阪姉妹殺害事件の続報大阪姉妹殺害事件、容疑者逮捕か大阪姉妹殺人事件のその後モンスターの供述山地悠紀夫という暗闇傍聴記
「望んだ結果」 刺殺された姉妹の父 山地死刑囚を執行
姉妹強殺の山地、自殺サイト連続殺人の前上死刑囚ら3人を執行 法務省が会見
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「殺人犯の命も、国民の命も同じ命である」とか、あるいは、「国家に人を殺す権利があるのか?」というような理由で、死刑廃止を議論する人がいるようです。

 どこかがおかしいと思いますが、迂闊に反論すると、「人権を認めないのか、だったらお前も死ね」というような、無茶なコメントが返ってきて驚くことがあります。

 しかし、「国家に、殺人を犯した人間に対し、裁判によって死を与える権利はあるか?」と問われたら、あると答えるのが普通と思います。

 今のところ日本は、完璧とは言えないかも知れませんが法治国家です。刑法に死刑が規定されている以上、裁判で死刑判決がでれば、被告は死刑囚となります。判決から一定の期間が経過し、死刑が執行されれば、国家により死を与えられるのです。


 もし、刑法の改正によって、死刑を廃止するのであれば、無期懲役が最高の刑罰となります。

 では、「国家に人を監禁する権利はあるのですか?」

または、「国家に人を強制労働させる権利はあるのですか?」

と、問わざるを得ません。


 殺人犯と言えども人間です。一生監禁したり、強制労働させる権利が国家にはないとしたら…


 更生の見込みがないと思われる殺人犯の命と、釈放後に殺されるかもしれない人の命が同じ命だなどと、馬鹿も休み休みに言え・・・

 なんてことを、今日もぼやいている駄目オヤジですが。。。。(小父蔵)


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がま親分

基本的に御意です。
by がま親分 (2009-07-29 01:21) 

enosan

死刑が駄目と言うのであれば終身刑をつくればいいと思う。
無期懲役では安心できない。
by enosan (2009-07-29 08:53) 

komo

死刑囚に"あなたは何月何日に死刑執行しますよ"といつ言うか知ってますか?
by komo (2009-07-29 09:16) 

小父蔵

がま親分さん  コメント 有り難うございます
 刑法を改正するのであれば、国民の信を問うべきだと思います。第一に優先すべきは、加害者の権利ではないのでは…、と思えてならないのですが
by 小父蔵 (2009-07-29 09:22) 

小父蔵

enosanさん  コメント 有り難うございます
 本来であれば、無期=終身だったはずです。あらたに「終身刑」を作らなくても、本来の意味で刑を執行すれば、一生刑務所に入っているはずなのですが
by 小父蔵 (2009-07-29 09:25) 

小父蔵

komoさん  コメント 有り難うございます
 刑の執行を、事前に教えるシステムになっているのでしょうか? いつ執行されるか分からないほうがよいと思いますが
by 小父蔵 (2009-07-29 09:26) 

旅爺さん

人々が安心して暮らすためには重罪者にはその罪を負ってもらわないと
犯罪が増えてしまいます。法律は正しいと思います。
by 旅爺さん (2009-07-29 09:32) 

小父蔵

旅爺さん  コメント 有り難うございます
 殺人の再犯率を下げるためには、死刑が必要だと思います。
 死刑廃止が、人権擁護だという人は、誰の人権を最優先に考えるべきかを今一度考えて欲しいと、私は思いますが
by 小父蔵 (2009-07-29 12:36) 

大将

どうも日本のマスコミや法に携わる方々は
被害者よりも加害者の人権を大事にしているのではないかと思える節が多々
口ではナンとでもかっこよく言えますが
死刑反対の方々が実際に犯罪に巻き込まれて
そういっていられるものなんでしょうかねぇ
by 大将 (2009-07-29 17:06) 

小父蔵

大将さん  コメント 有り難うございます
 そうですね
 典型的なものとして、北朝鮮の拉致被害に関して、拉致した北朝鮮を擁護し、拉致被害者の家族をまるで邪魔者扱いしたかのような報道がありました。
 報道の自由は、捏造や歪曲を許すことではないと言いたいのですが…
by 小父蔵 (2009-07-29 21:16) 

shira

 その「更生の見込み」というのが大問題なんですよね。誰も未来を確定的に予言することはできない。それはもちろんどちらの意味でもあって、更生の見込みが本当はあるのに死を与えられるのも、更生が見込まれたのに更生せず再犯を犯すのも、どちらも取り返しがつかない。
 また、この執行によって遺族は心が安らいだわけではないです。遺族にとっては死刑だろうがそうでなかろうが心が安らぐことなどないわけで、何にしても苦しい話題です。
 ただ、刑務官(死刑囚をケアしたり死刑執行を行う人)は死刑囚が死と向き合うことで可能な限り更生というか反省や悔恨の念を持てるように努力しています(これは当事者の話)。理想の死刑というのは、死刑囚が自らの罪の重さを深く認識し「せめて私は死をもって少しでも償いたい」と思いながら死刑執行を受けることです。「オレは死刑になりたくて殺したんだ、誰が反省なんかするか、さあ死刑にでも何でもしてみやがれ」という人間を死刑にしたところで虚しさばかりが残りますから。しかしそうなると、最も反省できた人間が最も死刑にふさわしいという矛盾が発生します。
 私は基本的に死刑廃止論ですが、廃止にせよ存置にせよ、とにかくこの問題は考えるのがつらい問題です。私が一番嫌いなのはそのつらさを全く持たない「死刑にしちまえ!」みたいな物言いをする人たちです。同じ死刑存置派でも小父蔵さんのように丁寧にこの問題を考え続けるのであればいいんですが。
by shira (2009-07-29 23:59) 

小父蔵

shiraさん  コメント 有り難うございます
 大阪姉妹殺害犯に関しては、2000年に17歳で実母を殺害しています。2005年の犯行は、姉妹二人に対する強姦殺人であり、同情の余地はないと思います。
 死刑が恐くて犯行を思いとどまるという話は、普通の常識が通用する人間の話で、自暴自棄になっている者には通用しない。だから、死刑があっても、殺人をなくすことはできていない。というのも事実かも知れません。
 しかし、強盗殺人や強姦殺人は死刑になるという事実を周知することによって、防げている殺人があっても、それがどれだけあるかは誰にも数えられない。というのも事実なのです。
 死刑廃止を唱える人は、起きてしまった事件だけをみて話をしている場合が殆どではないかと思います。未然に防げている事件があるということを想像できるかどうかが肝心なのではないかと思いますが…
by 小父蔵 (2009-07-30 06:50) 

nyankome

死刑自体には反対でない立場ですが、某国のようにすぐに執行すると冤罪が恐いですね。
by nyankome (2009-08-01 00:14) 

小父蔵

nyankomeさん  コメント 有り難うございます
 死刑の有無にかかわらず、冤罪は絶対に許せません。冤罪の問題は、警察および検察の捜査や取り調べの内容をどこまで一般に公開できるかではないかと思います。しかし、松本サリン事件をみると、マスコミが冤罪を煽った面も否定できません。今のマスコミには、事実を正確に、予断を交えずに報道するという基本が守れていません。
 マスコミの報道姿勢を改めないと、冤罪事件の防止はうまくいかないような気もしますが…
by 小父蔵 (2009-08-01 00:40) 

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