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客観的なのに他人には解らない…!? [科学]

科学とオカルト (講談社学術文庫)

科学とオカルト (講談社学術文庫)

  • 作者: 池田 清彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/01/11
  • メディア: 文庫

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 細分化する科学

 さて、次は科学の細分化の話である。主観から分離した客観的知識は、徐々に累積して膨大な量になっていく。ニュートンの同時代人でドイツの哲学者ライプニッツ(1646~1716)は、普遍的記号学の体系を構想し、哲学、数学、物理学はては神学や法学など、すべての分野の専門家であろうとした。あるいは、細胞の発見者として名高いロバート・フック(1635~1703)は、物理学者であり、数学者であり、天文学者であり、生物学者であった。17、8世紀のこれらの天才たちは万能の人であったのだ。
 現在、ライプニッツやロバート・フックのような万能の天才はいない。17、8世紀の頃、ライプニッツのような天才であれば、世界の知識をすべて自分の頭につめ込むことができたかも知れない。しかし、知識は加速度的に累積し、今やいかなる天才をもってしてもすべての科学知識を人一人の頭の中につめ込むことは不可能になった。
 現在、様々なメディアには膨大な情報があふれ、客観的知識はまさに客観的に累積しているにもかかわらず、科学の全貌がどうなっているかを知っている人は、ただの一人もいないのである。これは結構恐るべきことではないだろうか。専門家といえども、自分のごく狭い専門領域の知識をもっているだけで、少し離れた分野になると、もう理解できないのである。人一人の主観をはるかに超えた客観の累積の総体は、だれにとってもわけのわからぬものとなったのである。ここでもまた客観という公共性を追求した科学が、そのゆきつく先として、徐々に公共性を喪失しつつあるという事実が生じているのだ。
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背景 02.JPG

 再現性があり、客観的な知識を体系化したものが、本来の科学だったはずなのです。しかし、いくら客観的な知識であっても、その累積された知識の量が膨大になれば、一人の人間では全体を把握できなくなるのは当然です。
 実際は、全体どころか、限られた狭い範囲の知識しか持たない専門家ばかりになっているのが、いま現在の科学ではないかと思います。そういう専門家ばかりになると、同じ科学者でもあっても、自分の専門分野(得意分野)以外のことには口出しをしない(できない)状況になるのです。

 これが、いま現在の地球温暖化問題にもよく当てはまると思います。アホな気象学者が、大気の厚みによる昇温効果(断熱圧縮)を無視して(あるいは故意に隠して)、いわゆる温室効果によって地表は33℃も昇温している。温室効果ガスが増加したら地球は温暖化して灼熱地獄になるというような酷いデマを垂れ流しています。他の分野の科学者は、そのデマを糺そうとすらしないのです。

 科学者といっても、生きていくための職業の一つに過ぎませんから、他人の商売の邪魔をしてはいけないというのも、一つの職業倫理かも知れません。でも、毎年、一兆円を超える国家予算が、さほど問題にする必要のない、二酸化炭素濃度の増加による温暖化という脅しによって、浪費されているのは事実なのです。

 ムダな、温暖化防止キャンペーンに、毎年、一兆円以上の国家予算を浪費するくらないなら、東北の復興に使うべきだと、私は思います。

(by 心如)

・・・

【おまけ】

◎妙案
 ある結婚前のカップルが道を歩いていたら、突然、女性のほうが叫んだ。
「いけない! 前のほうから私のお父さんが歩いてくるわ。父はとっても厳しい人なの。あなた、急いでどこかに逃げて隠れて!」
 すると男は言った。
「大丈夫、バレやしないさ。僕に妙案がある」
「どうすればいいの?」
「僕を君の弟だってことにすればいい」

・・・

〔地球温暖化、気候変動、温暖化詐欺〕


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