総合効率94%は素晴らしい!! [雑感]
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http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20111221/202863/
東芝が家庭用燃料電池の新機種を発表、「2015年度には5万台売る」
東芝と東芝燃料電池システムは、効率や耐久性を高めた家庭用燃料電池「エネファーム」の新製品を、2012年3月にガス販売会社向けに発売すると発表した(図1)。2009年に初めて製品化した従来品と比べ、発電効率を35%から38.5%に高めた。発電時に発生する熱の回収効率は45%から55.5%に向上させた。これにより、両者を合わせた総合効率は、「世界最高水準」(東芝)の94%となった(いずれも都市ガス、低位発熱量基準「LHV」の場合)。
図1 家庭用燃料電池「エネファーム」の新機種。燃料電池ユニットが780mm×300mm×1000mmで、発電出力は250W~700W。長府製作所製の給湯ユニットは、750mm×440mm×1760mm。貯湯容量は200Lで、貯湯温度は約60℃。
一般消費者向けには、同年4月2日より大阪ガスが販売する。販売価格は260万4000円で、従来機から約65万円価格を下げた。大阪ガスでは、燃料電池ユニットは東芝製だが、容量200Lの排熱利用給湯暖房ユニットには長府製作所製を採用する。
エネファームは、2011年3月11日に起こった東日本大震災以降、関心が高まっている。「2009年度、2010年度のエネファームは、合わせて約4000台強の販売台数だったが、2011年は11月末までに約6500台を設置した。例年に比べると、台数は顕著に増えている」(東芝 電力システム社 執行役常務統括技師長の前川治氏)。2011年度の当初の販売目標は5000台だった。2012年度のエネファームの販売目標は1万5000台で、15年度は「製品力の強化とコストダウンで5万台の販売を目指す」(同氏)とした(図2)。
8万時間の耐久性を実現
今回開発した燃料電池ユニットは、「従来機に対して30%のコストダウンを実現した」(東芝燃料電池システム技師長の永田裕ニ氏)。例えば、燃料電池本体に関してはセル枚数を約15%削減しながら、従来機と同等の出力を達成した(図3)。触媒材料の白金(Pt)の使用量は約20%低減した。
インバータは、従来機ではインバータと制御基板を2枚に分けていたのに対して、今回の開発品では部品レイアウトを見直したり、多層基板を採用したりすることで一体化を実現した。この他、システム・パッケージは、システムの簡素化や集積配管の採用などにより、部品点数を約40%削減したという。改質器は、従来機から引き続き、大阪ガスが得意とする水添脱硫方式の品種を採用している。
耐久性については、2009年に製品化した機種の4万時間の倍となる8万時間を達成した。エネファームは10年間を保証期間としており、従来機では設置から4万時間に当たる5年後に1度、燃料電池本体を交換していた。今回の開発品では、こうした交換を不要にできる。定期メンテナンスに関しては、従来の2年に1回から、3年半に1回となった(図4)。作業自体も、フィルターや樹脂膜を交換する程度と、約30分程度で済むという。点検は、発電運転中に実施できる。
燃料は、液化天然ガス(LNG)、液化石油ガス(LPG)に対応する。この他、長野県や北海道の一部で使用されているという天然ガス(NG)や、千葉県など一部で使われている12Aガスも利用できるという。さらに、水素が活用される未来を見通して、純水素も燃料として使えるとする。
蓄電池を使わない自立運転機能
新製品ではさらに、停電時にも使えるよう自立運転システムの導入を検討している。一般的なエネファームは、停電時に発電することはできない。東芝の自立運転システムでは、発電中に停電した場合、自動的に電力系統への接続を断ち、専用のコンセントに接続した機器に電力を供給するという。
「高価な燃料電池のシステムに、さらに緊急時用の外部バッテリーを導入するとなると、価格がさらに高くなる。停電の頻度を考えると、コストはあまりかけられない。そこで、蓄電池と燃料電池を組み合わせるのではなく、燃料電池だけで自立運転を実現できるシステムとした」(永田氏)。自立運転システムの開発は既に完了しており、「検証中の段階」(同氏)。このため、今回の発表時点では新型のエネファームに搭載されない。検証が完了次第、オプション品などで、自立運転機能を実機に搭載していく。2012年度に提供を開始する予定という。
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家庭用燃料電池の『エネファーム』の発電効率は38.5%で、熱の回収効率が55.5%を加えると、総合効率は94%になるそうだ。
エネルギー資源の有効利用という観点で考えると、家庭用燃料電池『エネファーム』は優れた製品だと思います。
燃料となるのは、都市ガスやプロパンガスはもちろん、将来的には水素にも対応が可能だというのも良いと思います。
来年からは、自立運転機能も追加され、停電時の非常電源の役目も果たせるようになるとのことです。家庭用燃料電池は、太陽光や風力と違って、燃料のガスさえあれば、24時間いつでも発電できるのが強みだと思います。
問題なのは、8万時間(約9年)という耐久性と、260万4000円という販売価格でしょうか。さらなる耐久性の向上と、コストダウンによって手ごろな販売価格になれば良いと思います。
家庭用燃料電池の耐久性が向上し、販売価格が下がれば、電気は電力会社から買わないで、家庭で発電するのが当たり前という時代が来るかも知れません。そうなれば、もちろん原発は不要になります。電気代の値下げに繋がることも期待されます。
家庭用燃料電池で発電した電気を使って、電気自動車を充電すれば、石油の消費も減らせます。停電時には、電気自動車の蓄電池に蓄えられた電気も有効活用できると思います。
使用済み核燃料の後始末が出来ない以上、原子力発電はなるべく早く止めるべきです。
これからは、天然ガスの時代になれば良いなと私は思います。
(by 心如)
・・・
【おまけ】
◎ハヴェル大統領と新妻
ある日ハヴェル大統領が新妻に言った。
「なあおまえ、たまには料理をしてくれないか? そうすれば、公邸料理人をクビにでき出費が減るんだよ」
新妻は答えた。
「いいわ、わかったわ」
またある日、ハヴェル大統領が新妻に言った。
「なあおまえ、たまには掃除をしてくれないか? そうすれば、公邸の掃除婦をクビにでき出費が減るんだよ」
新妻は答えた。
「いいわ、わかったわ」
それから数日たったある日、新妻がハヴェル大統領に言った。
「ねえあなた、少しは夜の生活を頑張ってくださらない? そうすれば、公邸のガードマンたちをクビにできて出費が減るわ」
・・・
メーカーは世の中の為にならないとね、
お遊び(AV)メーカーは厳しいですね
by silverag (2011-12-25 10:12)
silveragさん、コメントを頂き有り難うございます
どんなに優れた製品であっても、経済性がなければ広く受け入れられることが出来ません。
家庭用燃料電池が、耐久性を高めつつコストダウンに成功すれば、高い電気料金も見直されて、バカな原発信仰が崩壊すれば良いと思います。
by 心如 (2011-12-25 10:30)
ボクはこのニュースの内容には懐疑的に感じました。
あと、原発に対して盲目に信仰するのは危険ですが
「反原発という信仰」は更に危険だと常々感じています。
「実際には原発のコストは多少上がる」という情報が事実だとしても
1次エネルギーの供給源が限定される方向に向かう事は
社会システムをこれからも安定して継続していく上で
少々のコスト増以上に、大きなリスクとなり得るからです。
日本人はABCD包囲網やオイルショックを忘れてはいけないと思います。ボクはこのニュースの内容には懐疑的に感じました。
あと、原発に対して盲目に信仰するのは危険ですが
「反原発という信仰」は更に危険だと常々感じています。
「実際には原発のコストは多少上がる」という情報が事実だとしても
1次エネルギーの供給源が限定される方向に向かう事は
社会システムをこれからも安定して継続していく上で
少々のコスト増以上に、大きなリスクとなり得るからです。
日本人はABCD包囲網やオイルショックを忘れてはいけないと思います。
by BERSERKHAWKWIND (2011-12-25 17:06)
上記、なぜか二重投稿になりましたが、ご容赦ください。
by BERSERKHAWKWIND (2011-12-25 17:07)
東芝は電球や蛍光灯やLEDについては(東芝ライテックの技術)かなり褒められる仕事をしているんですよ。願わくば将来性のあまりない原子力事業は縮小して、持てる力をライテックやこのエネファームのようなものに傾注して欲しいなと思います。
by shira (2011-12-25 21:03)
BERSERKHAWKWINDさん、コメントを頂き有り難うございます
>使用済み核燃料の後始末が出来ない以上、
>原子力発電はなるべく早く止めるべきです。
と、私は書いておりますが…
使用済み核燃料に含まれる、核分裂生成物を安全に後始末できるのなら、安全性を高めつつ、原発の使用を継続させるのも悪くはありません。
しかし、いま現在の技術では、原発から出てくる大量の核分裂生成物を安全に処理することができていません。危険な核分裂生成物をきちんと処理できないのであれば、これ以上、核のゴミを増やさないほうがよいと考えざるを得ないのです。
by 心如 (2011-12-25 21:11)
shiraさん、コメントを頂き有り難うございます
東芝の技術力は、日立や三菱電機と比べても、遜色ないものではないかと思います。家庭用燃料電池を改良しコストダウンを進めて欲しいです。将来的に、新築のマンションや一戸建てには、エネファームが標準で装備されているような状況になればよいなと思います。
地域独占の電力会社も、家庭用燃料電池が普及すれば、電力料金の値下げを考えなければならないと期待します。
by 心如 (2011-12-25 21:21)
>安全に処理することができていません
時間とコストは一定時間かかっていますが
実害が出ているのでしょうか?
安全管理上、コストがかかるという意味での危険なら
そういう物質は他にもあまたあります。
また
「原子力発電施設等 放射線業務従事者等に係る疫学的調査」
http://www.rea.or.jp/ire/pdf/report4.pdf
によれば、P42やP46から見れば明白ですが
累積被曝線量とともに総死亡や癌の疾病が増える、という傾向は実質、認められません。
*相対リスクにおいて、95%信頼区間が1を挟んでいる場合は、統計的に有意とは言いませんし、線量が増えると逆に相対リスクが減っている疾病さえあります。
by BERSERKHAWKWIND (2011-12-25 23:27)
BERSERKHAWKWINDさん、再度、コメントを頂き有り難うございます
使用済み核燃料が、安全に処理できていないというのは、処理にたずさわった人に何らかの障害が発生しているという意味ではありません。
誤解を与える書き方をしたことをお詫びします。
私が言いたかったのは、使用済み核燃料の処理が滞っており、未処理のまま保管されている使用済み核燃料がどんどん増えていることと、使用済み核燃料の処理によって生じる核廃棄物の安全な処分方法が確立されていないという意味です。
核廃棄物を安全に処分できないのなら、これ以上、核廃棄物を増やすべきではないと考えております。
by 心如 (2011-12-26 21:25)
心如さん
>安全な処分方法
ここも、結局は、最終的には場所の確保をすればいいだけの話だと思いますが
結局の結局の結局、あらゆる誤報で民衆が怖がりすぎて前に進めないだけの話ではないでしょうか。
はっきり言えば、千mほどの地下や、海溝の底に落としてしまえば
当面(数百年~数千年の)は何の問題も生じないことでしょう。
また、アフリカ・オクロの天然原子炉が示すように
http://www.ies.or.jp/japanese/mini/mini_hyakka/43/mini43.html
核反応性ウランは濃度が一定以上にならないと反応しないので
それ以上核反応物質を撒き散らすこともなく
地球の生態系に実質的な悪影響を及ぼすことは考えにくいです。
原子力に伴った最大の被害の一つと私が考える者に
中国が、ウイグルなどの自国内で行った殺戮の影響です。
つまり、使用済み燃料の処理による影響とは、これに比べれば小さいものだと考えています。
by BERSERKHAWKWIND (2011-12-26 22:03)
あと、今の段階でもう一つ付け加えさせて頂くなら
使用済み燃料の処理の問題によるリスクが一定度はあるとしても
それと同時に、エネルギーの安全保障上のリスクも同様にとらえるべきだと考えます。
本当に石炭や天然ガスを中心とした化石燃料のメリットの方がはるかに勝るなら
中国やロシアまでもが(しかもチェルノブイリに)、原発を増設、再建設したりしません。
by BERSERKHAWKWIND (2011-12-26 22:09)
BERSERKHAWKWINDさん、コメントを頂き有り難うございます
中国とロシアのやることは、正直に言ってあまり参考にならないと思います。彼等は、自分の国の国民の生命や健康を守るという、国家としての当然の義務を果たそうという考えが感じられません。
まあ、今現在の日本の政治家や役人にも、国民の生命や健康を守るという使命を忘れた輩が大勢いますから、中国やロシアばかりを悪く言う資格はないのですが…
by 心如 (2011-12-26 22:48)
心如さん
昨日は、誤字、脱文章などがありました、失礼いたしました。
話を戻します。
原発を増設するのは、中ソだけでなく、アメリカ、東南アジア、その他など、数多くあります。
そして、実際には、原子力業界が、直接関わっているその職員でさえ
一般人と比べて、明確に健康被害をもたらしている、という証拠すらありません。疑われるのでしたら、上記で引用した報告書を論破ください。また、普段のお付き合いから予想されていらっしゃると思いますが、私が持っている情報は他にも多くあります。更に、被害をもたらしている可能性があり得るのは、原発業界よりかは、他の業界の方がはるかに多い事を数字で示される事さえできます。
ですから、燃料の処理が『安全でない』≒『危険』という表現は適切ではありませんし、単に保管場所がないのならあと数十年、百数十年保管するための場所を作れば済むだけの話なのです。
人類の歴史は数百万年です。今度は数十年しか生きない、なんて事はありません。原発の燃料保管期間の話など、今後も人類が生き抜く時間に比べれば、一瞬にすぎません。
by BERSERKHAWKWIND (2011-12-27 21:36)
BERSERKHAWKWINDさん
>人類の歴史は数百万年です。
>今度は数十年しか生きない、なんて事はありません。
>原発の燃料保管期間の話など、
>今後も人類が生き抜く時間に比べれば、一瞬にすぎません。
冷静になって、よく考えてみて下さい。人類の歴史で、原子力に依存している期間はまだ100年にも満たないのです。さらに、ウランの埋蔵量からみて、今後、原子力が利用できる期間はあと1000年くらいでしょうか?
地球の歴史や、人類の歴史に比べたら、原子力の寿命自体が、ほんのつかの間に過ぎないのです。
そのつかの間の役にしか立たない原発のために、向こう何百年とか何千年も、安全に処分出来ない核廃棄物を抱え込むなんて、普通に考えたら、バカバカしいと思うのではないでしょうか?
原子力が、今後、何万年か使い続けることが可能なものなら話はべつですけどね。
by 心如 (2011-12-27 22:30)
心如さん
再度指摘いたします。
>安全に処分出来ない
ここは心如さんの認識の間違いです。
場所の問題だけです。作れば住む話です。
安全でないと断言されるなら上記で引用した報告書を論破ください。
>何万年か使い続ける
質量保存の法則が明確に示す通り
化石燃料の方がより明確に限界が見えている以上
(過去の有機化合物のため)
トリウムを含め、更には宇宙からも持ち込んでまでも
化石燃料以上に使い続けないと
結局は子孫が討ち死にするだけです。
今後、原子力を封印する、という事は
子孫からその可能性を奪う、という事に他なりません。
by BERSERKHAWKWIND (2011-12-28 20:38)
BERSERKHAWKWINDさん
いかなる論文があろうとも、そんなものが何の役に立つのでしょうか?
実際問題として、原発を稼動されば稼動させるほど、未処理の使用済み核燃料がどんどん溜まり、安全に処分が出来ない核廃棄物も増え続けているのです。
この現状を無視して、原発を擁護するのは普通に考えれば、無責任だと言わざるを得ません。
返せる当てのない借金を1000兆円も作ったのと同じで、自分たちが責任を取る気がないのだから、いくらでもいい加減な議論が出来るというだけの話のようです。
自分たちが作った使用済み核燃料と核廃棄物を、子どもや孫の世代に押し付けるくらいなら、原発をなるべく早く止めて、これ以上、核のゴミを増やさないほうが良いと私は言っているのです。
自分たちで出したゴミを、自分たちで責任を持って処理できないような人間が、子どもや孫に、何を偉そうに言えるのでしょうか?
数百年後になれば、なんとかなるなんていう考え方に、私は同意しません。
by 心如 (2011-12-29 19:48)
心如さん
私は、心如さんが、例えばMixiの工作員がたむろしているコミュで
阿呆らを蹴散らしている所を常に目撃していますので
この点には、いつも敬意を持ち続けてきております。
しかし、今回の議論については、平行線をたどりそうですので
そろそろ切り上げようと思いますが、最後に指摘するべきところは指摘させていただきますね。
>いかなる論文があろうとも、そんなものが何の役に立つのでしょうか?
科学の時代に生きて、科学の恩恵を受け、科学の話を度々話題にされる我々が言うべき言葉ではありません。
そして、これまでの心如さんらしい言葉ではありません。
こういう事を言い出したら、「廃棄物の処理は有害だ、だから即刻やめろ」というあらゆる2、3次情報も、何の役にも立たなくなります。私は『危険=まともに管理できていない』という「思い込み」を論破するために提示しています。ですから、心如さんは、『思い込みでない』事を主張され続けるのでしたら、きちんと根拠を示さなければいけません。そうでなければ、科学を話題にして、科学をもとに主張される意義もないと私は考えます。
>数百年後になれば、なんとかなるなんていう考え方に、私は同意しません。
これは、『心如』さんが『化石燃料を使い尽くした後にも、他で何とかなる』とお考えの様に感じますので、この点については心如さんご自身も、私を非難できる資格はないように感じます。
ちなみに、国の借金でつぶれる、という話って、これも本当なんでしょうかね?対外債務じゃなく対内債務が大半で、金持ちのだんなが、奥さんの少々の借金に、なぜか非常にビビっている、状況だと思っています。財務官僚のあくどい情報操作だと、いつも思っています。
では ^^
by BERSERKHAWKWIND (2011-12-29 20:19)
追記:
六ヶ所村以外にも、核廃棄物処理施設を増設すれば済む話です。
by BERSERKHAWKWIND (2011-12-29 20:20)
BERSERKHAWKWINDさん
日本に、未処理の使用済み核燃料がどんどん溜まっており、処理の目処がついていないのは、私の思い込みではなくて、厳然たる事実です。
事実を認めない以上、何をどう言い繕っても、意味のある議論にはなりません。
六ヶ所村の処理能力では間に合わないから、もう一箇所、処理施設を増設すれば済む話というのは、あまりにも無責任です。
いま現在の日本で、使用済み核燃料の処理施設を引き受ける自治体があるとは到底思えません。
さらに、核廃棄物の最終処分地になっても良いなんていう自治体は、もっとないと思います。
絶対に安全だと言っていた原発が、炉心溶融という大事故を起こしたのです。役人と学者や政治家が、どんなに安全だと言っても、国民が信じないのですから、理屈では解決しません。
>科学の時代に生きて、科学の恩恵を受け、
>科学の話を度々話題にされる我々が言うべき言葉ではありません。
19世紀から20世紀末までが、科学の時代というのは事実かもしれません。でも、科学の恩恵を受けているというのは根本的に間違っています。
科学者は、人間の社会にとっては、莫大な研究資金を食い潰す寄生虫でしかありません。私には、科学を崇拝する趣味はありません。「科学は、解ったつもりの錯覚にすぎない」というのが、私の基本的なスタンスですが、これを変えるつもりは当面ありません。
by 心如 (2011-12-29 20:40)
繰り返しにになりますが
実際に化石燃料が枯渇した後、どうされるのでしょうか?
この日記の題目の『効率94%』が本当だったとして
もともとの1次エネルギーがなければ、何の意味もありません。
核技術は何もウランに限ったことではありません。トリウムや燃料増殖、の域までいつかは到達しないと
>炉心溶融という大事故を起こしたのです
それだけ騒いでいるその影響が実際はどんなものか?という事です。
特に健康被害について
いろんなデマ(特に環境左翼)やマスコミの影響で
必要以上に怖がられてしまっているため
「事故は無い」という言葉を使わないと理解しない大衆が
増えすぎてしまった事が根本的な背景にあるだけです。
飛行機にしても、結婚する前にしても
誰も『事故るかもしれないけど、幸せに出来ないかもしれないけど』
とPRする会社や新夫はいません。
そんな簡単な話です。
もともと、人間が作ったもので、壊れない、事故らないものなどありません。
そこを今回たまたま大きくしくじった所のみを(しかも見た目上の話)
「これが全てだ」というかの如くそれだけで断罪する事の方が
「大人の態度」としては問題があると私は考えます。
>莫大な研究資金を食い潰す寄生虫でしかありません
そうお考えなのでしたら
それでは、なおさらこの日記の主題である
「科学を語る必要性」のみならず「資格」もお持ちでないように感じました。
総合効率94%は科学の結果ではないのですか?
ですから
>これを変えるつもりは当面ありません
いま、この場で撤回される事をお勧めいたします。
by BERSERKHAWKWIND (2011-12-30 12:14)
人間の歴史は失敗の繰り返しから成り立っていて
その上で、今の私達は、少なくとも昔のように
「ちょっとした事で死ぬ」事はなくなったのです。
その失敗の礎のおかげで今の私達の科学文明は成り立っているのです。
心如さんがなんと思おうと「科学の成果」です。
だから、私達の時代も、それは、これまでの祖先がしてくれたのと同様
今を生きる私達にも、同様の事は必ず起きるのです。
そこを理解されないのであれば
今後、科学を語られるのは一切辞めて頂きたいし
現代の科学文明による恩恵を全て放棄されてください。
水道、電気、ガス、製品、全てです。
今すぐにです。
by BERSERKHAWKWIND (2011-12-30 12:20)
BERSERKHAWKWINDさん
貴方が個人的に科学や原発を崇拝するのは勝手ですが、その考えを他人に強要するのは感心しません。
私は、科学は便利なツール(道具)として利用すべきものであって、間違っても、地球温暖化論のように、科学を崇拝し、科学に振り回されてはいけないと思っています。
原発に関しても同じです。
原発には、小さな核燃料から大きなエネルギーを取り出せるという特徴があります。しかし、核分裂生成物という厄介なゴミを出すのです。 いま現在の日本が、この厄介なゴミの処理に困っているのも事実なのです。
私は、自分たちが出したゴミを、自分たちの責任で処理できないのならば、これ以上ゴミを出すべきではないと言っているだけです。
それに同意しないのも貴方の勝手ですが、そういう無責任な考え方を、私に強要されても、私は絶対に同意しません。それだけの話です。
by 心如 (2011-12-30 20:25)
心如さん
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
さて、私の説明を誤解されているようですので、指摘しておきますね。
>科学を崇拝し、科学に振り回されてはいけないと思っています
私が引用した研究は
科学の崇拝ではなく、大多数の関係者の多大なる努力の結果を
厳粛に受け止めているのです。
またここには掲示していませんが、他の情報からも総合して、あのデータは妥当と考えている為に提示したのです(私が他にも多量に持っている事を、Mixiでお付き合い頂いていたらご存じでよね?)。
そこを冷静に確認する努力もなく、一方的に『何の意味もない』という態度を取る事こそが無責任ではありませんか?
独り言ならわかりますが、公開Web上で科学を語る人が言うべき事ではありません。
>自分たちの責任で処理できないのならば
これで指摘を最後にします。
処理施設を増やせない事や、原発を他地域に分散出来ない事の
根底の理由、つまり『一般市民の恐怖』自体
環境活動家らの『地球温暖化は人間の責任』と同様にプロパガンダで
洗脳されているだけなのです。
それは心如さん、見たところ、あなたも同じです。
格納容器の下に燃料が落ちた事を指摘されていますが
格納容器無しでまき散らされたチェルノブイリでさえ、実際の被害は数十名です。
一方、今回の事故では放射能の影響による急性死亡者すらいません。
そこをきちんと科学的に理解できていれば
『これ以上被害が広がる事は非常に考えにくい』事は容易にわかります。
それ以上に、化石燃料が枯渇した後の事自体、現状、全くめどもたっていないのに
『原子核研究、原子力技術』を捨てる、という発想自体の方が無責任である事を指摘しておきます。
他にもめどが立っていない状況であきらめろというのは
はるか先の子孫に『電気を使うな=科学文明を捨てろ』というのと同義です。
ですから、全ての反原発主義者にいつも私は主張している事ですが
脱原子力技術は、それができてから初めてその可能性を口にされて欲しい
と常々思っています。
by BERSERKHAWKWIND (2012-01-04 21:54)
科学の誤りを指摘する事は科学の責務であり存在意義でもあるが
科学自体を否定する者には科学を語る資格はありません。
そして、この件について
心如さんは、その科学の誤り自体(原発にまつわる)を
理解されていないのです。
だから「処理施設が増やせない」事の根底を理解されないのです。
貴方まで『偽善環境左翼のプロパガンダ』に振り回されてどうするのですか?
私は、温暖化CO2説という大嘘が猛威をふるってしまった理由には
これが流行る遙かに以前から存在していた『原発恐怖症』自体が
その原因だと考えるに至りました。
『原発アレルギー』自体が、『サッチャーのCO2温暖化説への便乗』を導いたのです。70年のオイルショックと1984~85年の炭鉱ストライキ(結局左翼の所業)で、サッチャーも八方塞がりになっていたからです。
そして、1988年にNASAのハンセンらがやった事は、その後付けです。
まぁ、これ以上、今ここで繰り返してもすぐには飲み込めないでしょうから
しばらくでも、数か月でも考えなおしてみてください。
by BERSERKHAWKWIND (2012-01-04 22:04)
ついでですから、ここも追加で指摘させて頂きます。
>絶対に安全だと言っていた原発が、炉心溶融という大事故を起こしたのです。役人と学者や政治家が、どんなに安全だと言っても、国民が信じないのですから、理屈では解決しません。
彼らが『事故る可能性があります』と言わないのは当たり前の事です。
飛行機にたとえてみてください。
航空会社の役員が『飛行機も落ちる可能性もありますが、善処しますので、乗ってください』とは絶対に言いません、言えません。 何故なら、そんな事を言った時点で当然首になります。 更には、その会社自体も社会的に窮地に追い込まれます。倒産すらあり得るでしょう。
ですから、彼らも本音では『当然ベストを尽くすが、万が一の時には大変申し訳ない』と思い、日々の仕事に尽くしているものです(一部は悪しき者もいるでしょうが)。
原発でも同じ事が言えます。 彼らは本音では『人間のやる事だからゼロとは絶対には言えない』事位は百も承知でしょう。 しかし対外的には絶対に言えません。 言った時点でアウトだからです。 で、そこで結局左翼が『事故るんだろう?』と追い打ちをかけてきます。
結局、彼らは『魔女狩り』の対象になった女性と同じ様な境遇なのです。『事故りません』と言っても、『嘘を吐くな』と攻撃されるし、本当の事を言っても攻撃される。更には本当に事故ってしまっても同様に攻撃される。
しかし、飛行機事故が被害数ははるかに悲惨なのに、何故、原発についてはここまで拒否反応がおこるのでしょうか?
結局は科学リテラシーなんです。
放射性物質の毒性を過剰に怖がる、つまり科学的に理解せずに騒ぐだけの無責任な態度から来ているのです。
by BERSERKHAWKWIND (2012-01-04 22:42)
BERSERKHAWKWINDさん
原発がないと人類が滅びるわけではありません。また、原発さえあれば、人類が安泰だというわけでもありません。
いま現在の日本では、国民の大多数が新しい原発を受け入れることはないと思います。これは、後数十年もすれば、稼動する原発がなくなることを意味します。
新たな使用済み核燃料の処理施設を建設することも無理ですし、核廃棄物の最終処分場を引き受ける自治体も無いのです。
この現実を見ないで、原発依存を続けようとするのは無責任なのです。
また、あと何十年か先にもし石油が枯渇したら、原発の建設もできなくなると思います。化石燃料が枯渇したら原発の維持もできなくなるという事実を隠して、原発があれば化石燃料が枯渇しても大丈夫だというのは酷いペテンではないかと思います。
by 心如 (2012-01-04 23:38)
>あと何十年か先にもし石油が枯渇したら
輸送に液体燃料が必要なら
石炭や他の化石燃料を、原発による電力で液化すれば済みます。
また、私が主張しているのは現状の原発依存ではありませんよ。
施設が増えない原因は、もう説明していますので省きます。
by BERSERKHAWKWIND (2012-01-05 21:59)
(追記)
そもそも人を最も殺傷するのは、原子力ではなくエネルギーや食料生産も含めた貧困です。
こちらで http://natton.blog.so-net.ne.jp/2011-12-29
『次の氷期が始まる可能性もあります』 と言及されています。
地球の歴史から、来ることはわかりきっています。
一方、原発で事故ったところで、チェルノでさえ死亡したのはせいぜい数十人です。今回の福島でさえ、実質的な影響は見いだせないでしょう。
それに対して、爆発的なエネルギーを得られる可能性のある技術を引き継がせないで、将来の何十億もの子孫を自決に追い込みかねない方策を取る事を主張されています。
また、氷河機が来なくても、もっとはるかに多くのエネルギーを
世界中が、発展途上国も含めて、まさに今、必要としているのです。
もう数十年で100億人に到達することでしょう。
そういう状況で、エネルギーの可能性をつぶす方策を取ること自体
本末転倒だと思います。
by BERSERKHAWKWIND (2012-01-05 23:51)
BERSERKHAWKWINDさん
「原発がないと人類が滅びるわけではありません。また、原発さえあれば、人類が安泰だというわけでもありません」と、私は明確に記しています。
人類が、あと何万年、あるいは何十万年か存続できるのだとしたら、原発に依存しない生き方をできるだけ早く確立するほうが人類のためです。どんなに原発を擁護しても、原発はあと1000年も使い続けることはできないからです。
化石燃料が枯渇すれば、原発は維持できないのです。化石燃料が枯渇しても、原発があれば人類は安泰だとはなりません。
石油だけが枯渇した場合は、他の化石燃料を液化することが可能かも知れません。しかし、化石燃料がすべて枯渇すれば、液化できる化石燃料なんてあるはずないのです。
化石燃料の枯渇によって、原発は維持できなくなるのです。化石燃料の枯渇に備えて、原発を推進するというのは意味のない議論です。
by 心如 (2012-01-07 19:58)
結局、心如さんは、子孫にあきらめろと言っているだけに聞こえます。
>化石燃料の枯渇によって、原発は維持できなくなるのです
逆です。
地殻に埋もれるアクチノイドについて
燃料では無い物を原子核レベルの操作で燃料に変える事は出来ても
(実際、医療用サイクロトロンでは、燃料は作って無いにしても原子自体を変換して臨床に実用している)
化石燃料については『無機説』が証明されない限り
先に枯渇する可能性は、こちらの方がはるかに高いです。
そして、地球から脱出する事になったとしても
そういった状況で使い物になるのは、100歩ゆずっても化石燃料ではありません。
だから、更に先に延ばせる可能性があるのは明白に原子力の方なのです。
>化石燃料がすべて枯渇すれば、液化できる化石燃料なんてあるはずないのです
だから、化石燃料が先に枯渇すれば、あとは原子の力に頼るしかありません。
もともと、将来の子孫は安泰ではないのです。
だからこそ、少しでも可能性を残してあげる事こそが
『贅沢三昧』している現代の人類の責任です。
そういう事に比べれば昨今左翼や偽善環境団体の影響で騒いでいる
実質なきに等しい、放射性物質の影響など、比較になりません。
by BERSERKHAWKWIND (2012-01-07 21:59)
BERSERKHAWKWINDさん
貴方は、原発を維持するのに、大量のセメントや鉄が必要だという事実を忘れていませんか?
化石燃料が枯渇すれば、原発を維持するために必要な、鉄やセメントが大量に手に入らなくなるのです。
化石燃料が枯渇すれば、新規の原発の建設はできなくなるのです。原発の耐用年数は、たかだか数十年ですから、化石燃料が無くなれば、原発も維持できないのは自明だと私は考えます。
何千年、何万年も使い続けることが可能な原子炉なんてモノは、この世には存在しません。
by 心如 (2012-01-07 23:59)