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二酸化炭素排出量削減に意味はあるのだろうか [雑感]

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http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/children/weekly/20111219-OYT8T00901.htm
温暖化防止 次の目標へ

「COP17」で話し合い

 南アフリカの都市ダーバンで、地球の温暖化を防ぐための国際会議「COP17」が開かれ、約190の国と地域の代表が集まって、対策を話し合いました。

 温暖化の原因は、石油や石炭を燃やした時に出る二酸化炭素などの「温室効果ガス」です。温室効果ガスは、地球の周りを覆い、太陽光線で暖まった地表の熱が宇宙に逃げないように閉じこめる働きをします。そのおかげで、地球の平均気温が下がりすぎず、14~15度くらいに保たれています。しかし、温室効果ガスが増えすぎると、熱が逃げにくくなって気温が上がってしまうことが問題になっています。

「京都議定書」

 世界の国々で産業が発達して、石油や石炭をたくさん使って電気をつくったり、工場でものをつくったり、車を動かしたりすることが盛んに行われると、大気中に出される温室効果ガスの量が増えます。すると、地球の気温が上がって気候が変わり、地域によってはますます乾燥して砂漠化が進んだり、激しい風雨に見舞われたりするなど異常気象が起こりやすくなるといわれています。寒い地域の氷が解けて海の水が増え、海面すれすれの高さしかない島々が沈んでしまう恐れもあります。

 そこで、温暖化をストップさせようと、世界の国々は1997年、京都に集まって「京都議定書」という約束をしました。この議定書では、ガスを出す量をこれだけ減らすといった目標が国ごとに決められました。ただし、その目標を守らなければならない義務があるのは、日本や「EU」と呼ばれるヨーロッパの国々、ロシアなどの先進国だけでした。一方、大量の二酸化炭素を出している中国とインドは「減らすと工場を活発に動かせなくなる」と主張して、目標を守る義務を負いませんでした。アメリカも「中国やインドが義務を負わないから」と、約束に加わりませんでした。そのため、京都議定書では世界全体の温室効果ガスの量は減らせないのではないかという疑問の声が上がっていました。

期限を延長

 京都議定書は2012年末までを期限としていたので、COP17ではその後の新しい約束を作ろうと話し合いました。意見はなかなかまとまりませんでしたが、最後に〈1〉京都議定書の期限を17年または20年まで延長すること〈2〉アメリカや中国も参加する新しい約束を15年までに作り、20年から実行に移すこと――が決まりました。

 日本は会議の中で、温室効果ガスを減らす義務を一部の国だけが負っているのはおかしいと主張して、京都議定書の延長に反対しました。そのため今の議定書の期限を過ぎた13年以後は、日本に温室効果ガスを減らす義務はなくなり、自主的な目標のもとに努力していくことになります。

 ただ、温暖化を防ぐ努力が必要であることに変わりはありません。私たちも節電を心がけたり、マイカーよりも電車などの交通機関を利用したりして、できることから取り組んでいきたいですね。

(2011年12月20日  読売新聞)

悪質なデマだ.JPG
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 二酸化炭素が巷で温室効果ガスと呼ばれているのは事実です。

 温室効果ガスとは、地表から放出される赤外線を吸収する作用を持つガスのことです。

 でも、実際の温室が暖まるのは、いわゆる温室効果とは無関係です。

 実際の温室は、温まった温室内の空気が、温室外の冷たい空気と容易に混ざらないから、温室内の気温が高く保たれるのです。赤外線を吸収する作用で温まっているのではありません。温室のガラスを、赤外線をよく吸収する物と、赤外線を吸収しない物にして比較したら、その差はほとんど無かったそうです。

 地表の気温が上空よりも温かいのは、実際の温室と同様に、地表の熱で温まった空気が、地球の重力によって生じる大気圧により、上空の冷たい空気と容易に混ざらないからなのです。

 空気は、断熱性が高いのです(熱伝導率は0℃で、2.23×10^-4J/cm・s・K)。地表で温まった空気は、上空の空気に熱をあまり伝えません。地表の空気が、上空の空気に比べ一定の割合で温度が高くなると、膨張して軽くなった空気が上昇して対流を起こします。
 地表の空気は、上空の空気の重さ(大気圧)を受けて圧縮されています。同じ温度であれば、地表に近いほど強い大気圧を受けて、より密度が高い(重い)状態になっているのです。これが、地表の空気が、上空の空気に比べて温度が高くなる理由なのです。気圧と気温が比例するのは、実際の大気の観測結果をみれば明らかです。

 地表の気温が上空の気温に比べて高くなるのは、大気の厚みによって高度に応じて気圧が変化し、その気圧に応じた温度勾配が生じるからなのです。空気の断熱性の高さと、地球の重力による気圧が大気に温度勾配を作るのです。この大気の温度勾配が、地表の気温を温かくしている主な原因なのです。

気温減率.JPG


 大気に、いわゆる温室効果と呼ばれる作用があるのは事実だと思います。でも、その強さは、巷で言われているものに比べたら十分の一以下ではないかと思います。

 また、温室効果のほとんどは、水蒸気によるものであって、二酸化炭素は水蒸気の十分の一くらいの割合です。つまり、二酸化炭素濃度の増減によって変化する温室効果の強さはたいして大きくないのです。

 人為的な二酸化炭素の排出によって、大気中の二酸化炭素濃度が増加しているのは事実だろうと思います。それによって、地球の気候が若干温暖化している可能性があるのも否定はできません(過去100年間で0.7℃の温暖化が事実だとしたら、0.1~0.2℃くらいは二酸化炭素の増加によるものかも知れません)。

 だからと言って、二酸化炭素の排出量により、地球の気候をコントロールできると考えているとしたら、大間違いではないかと思います。

(by 心如)


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