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身近にうつ病の人がいたら… [健康]

「うつ」とよりそう仕事術 (Nanaブックス)

「うつ」とよりそう仕事術 (Nanaブックス)

  • 作者: 酒井一太
  • 出版社/メーカー: ナナ・コーポレート・コミュニケーション
  • 発売日: 2011/12/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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http://www.sinkan.jp/news/index_2447.html

2012年01月19日 19時配信
身近な人がうつ病になったときの接し方

 映画化もされたコミックエッセイ『ツレがうつになりまして。』(幻冬舎/刊)は、超マジメなスーパーサラリーマンだった夫がある日「うつ」になり、その後の「うつ」との闘病の様子を描いた一冊として大きな話題を呼びました。
 実際、前日までバリバリ働いていたサラリーマンが急に会社を行く気をなくしてしまうケースはよく耳にします。そして、本人は無理をして仕事場に行っても、それまでできていたことが全くできなくなっており、落ち込んでしまうというサイクルが生まれます。

 『「うつ」とよりそう仕事術』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション/刊)の著者である酒井一太さんも、その一人。「うつ病」と診断され長い闘病を経て復帰を果たしましたが、現在も寛解には至っておらず、抗うつ薬と睡眠薬は必要不可欠な状態だといいます。
 この本には、酒井さんの復職に至るまでの経験から、うつ病患者に、そして健康な方にもうつ病に続く坂道のストッパーとして活用できる考え方や心得が記されています。ここではそんな本書から、酒井さんの経験を通して身近な人がうつ病になったとき、復職に向けてのサポート方法をいくつかご紹介します。

■「ちょっと変だな」と思ったらすぐに専門科へ
 サラリーマンの中には少し熱が出たくらいで会社を休んでいられない、と考えている人もいます。同じようにちょっと心の具合が悪くても、無理して会社に行く人は多いのではないでしょうか。
 しかし、酒井さんは心の具合が悪いようだったら早期に「精神科」や「心療内科」に行くことを勧めます。自分が「うつ病」なのか「うつ状態」なのか、この微妙な違いを診断してくれるのは医者以外にはいませんし、100%ではないにせよ効果のある薬を処方してくれるはずです。身近な人も、いつもと様子が変だなと思ったら、早期発見、早期治療のために、早めに診療を受けさせてみるといいでしょう。

■復職に向けて家事から始めてみる
 「うつ病」と診断され、休職します。その後、医者や自分の心、家族などと相談しながら復職に向けて動き出しますが、復職してもよいかどうかを判断する目安は曖昧だと酒井さんは述べています。
 そんな酒井さんの経験で、一番ショックだったことが、物事の段取りが組めなくなったことだったそうです。家事をやりたいのに、その手順がわからなくなってしまったのです。「掃除機をかける」という単純に思えることもできない。そこで酒井さんは抗うつ剤が効き始めて少し動けるようになると、もう一度「家事」をしたそうです。お皿を洗う、洗濯をするなど、少しずつ段取りを覚え直していく。
 また、家族はそうしたことをすすんで行わせるためにサポートすることが大切です。ちなみに『ツレがうつになりまして。』には、「うつ病」にかかったツレさんも家事がやりたいといい、家事担当になったエピソードが載っています。

■「無理しない」というアドバイスはNG
 ついに職場に復帰、しかし家事と同様にできなくなっているのが仕事。「こんなはずじゃない」と自分と責めてしまう場面もあるはずです。
 そんなときについ周囲の人がかけてしまうのが「無理しない」という言葉。しかし酒井さんは、この言葉は「うつ病」を患っている人間にとっては悩ましいアドバイスだと語ります。なぜなら、一般的に仕事ができるようになるために、現時点での自分の処理能力を超える負荷がかかる仕事をしないといけないからです。
 つまり、仕事は「無理をしなければ」できるようになりません。しかし、無理をしている中で「無理をするな」と言われるとガクッときてしまうのです。

 「うつ病」が社会的に知られるようになり、「うつ」という日常生活でも使われるくらい言葉は定着しました。しかし、酒井さんは、見た目に変化が現れるわけがないため周囲に気づいてもらえず、「やる気がない」「怠けているだけ」「甘えている」というようなレッテルを貼られて、気持ちが追い込まれていってしまうといいます。
 本書は「うつ病」を患っている人に向けて書かれていますが、それは同時にサポートをしている家族や身近な人にとっても知っておくべき大切なこと。誰がいつ「うつ病」を患うか、誰もわかりません。だからこそ、そのときための対応法を知っておくべきなのでしょう。

(新刊JP編集部)
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不動明王.jpg

 誰でも、躁と鬱の状態はあると思います。

――そううつ【躁鬱】 気分が高揚していることとふさいでいること。――

――そううつびょう【躁鬱病】 (クレペリンの命名)内因性精神病の一。精神の抑鬱と躁揚とが単独もしくは交互に周期的に現れる。――

――うつ【鬱・欝】 ①草木の茂るさま。物事の盛んなさま。「鬱蒼・鬱勃」 ②気のふさぐこと。「―を散ずる」「憂鬱・沈鬱」――

――うつびょう【鬱病】 抑鬱気分・悲哀・絶望感・不安・焦燥・苦悶感などがあり、体調すぐれず、精神活動が抑制され、しばしば自殺企図・心気妄想を抱くなどの症状を呈する精神の病気。原因不明。躁鬱病の鬱病相の形をとるもの、周期性ないし単相性鬱病の型のものなどがる。――

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◎当人の悩みと周囲の認識
 こころの病気では、本人が一人で悩んでいることがしばしばあります。病気の症状が行動面に出てくるまでには、長い時間がかかっていることが多く、その間、本人はだれにも相談しないことが多いのです。
「精神のはたらきの故障」で述べた強迫症状の例でいえば、こんなつまらないことが気になってばかばかしい、しかし無理にやめようとすると不安になってしまう、自分をコントロールできずだめな人間だ、などといった内容です。そのように悩むのは、症状のいっぽうで健康な自分がいるからです。健康な自分が病気の症状について考え、感じるから悩むのです。これは、ちょうど胃潰瘍の患者で胃が痛いと感じるのと同じことです。
 しかし精神のはたらきが強く障害されると、自分は病気ではないと考え、周囲にも自分は病気ではないと伝えるようになることもあります。しかしそうなっても、悩んでいる自分がなくなるわけではありません。そのような健康な自我を強くしていくのが治療上大切なことです。
 こころの調和がくずれかけても、必ずしも周囲がそれと気がつくわけではありません。本人が一人で悩んでいる状態であれば、からだがわるいわけではないので周囲の人は気がつきにくいのです。しかし、それが行動面の変化につながると、とたんに周囲が気づきます。
 さきの強迫症状の例でいえば、本人が気にするだけであったり、見直しの行動が1回や2回であれば、特に以上とは思われません。ちょっと神経質かなくらいで終わってしまいます。しかし4回も5回も見直したり、そのために学校や会社に遅刻したり、日常必要な行動がとれなかったりすると、だれもが問題視します。
 このように、行動面の異常が出てはじめて周囲が病気と認識することが多いのです。
〔家庭の医学〕
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 問題なのは、本人が一人で悩んでいるうちに病状が重くなる可能性が高いということではないかと思います。

 単に気分がふさいでいるだけなのか、それとも「うつ病」なのかは、本人にもよくわからないようです。この段階で、早期に「精神科」や「心療内科」に行くことを勧めます、と言われても、本人がそういう気持ちになれるのかどうかが第一の問題なのです。

 「病は気から」と言いますが、心の病気は原因がよくわかりません。周囲がよかれと思って掛けた何気ない言葉が、本人にとっては大きなストレスになる場合もあるようです。

 今のところ、私の周囲にうつ病の人はいませんが、何かの役に立つかも知れませんので、一度読んでみようかと思います。

(by 心如)


タグ: うつ
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