投票は義務じゃない! [雑感]
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衆院選無投票者調査、過半数は「投票したい政党や候補者がなかった」
ジャパン・マーケティング・エージェンシーは先月27日、全国の総選挙無投票者及び白紙投票者対象にした「総選挙・無投票者調査」の結果を公表した。同調査は2012年12月19日から21日、同社のWEBモニターより抽出した20歳から69歳の総選挙無投票者1,000名を対象に、国勢調査に基づき20歳以上の地域別人口で割り付けして実施した。
根強い「投票したい候補者や政党がない」「誰が当選しても変わらない」
無投票理由の第1位は、「投票したい候補者や政党がなかった」で52.3%。特に東京が58.1%で多かった。第2位は、「誰が当選しても政治や暮らしは変わらない」で43.8%、東北で61.8%と顕著だった。
年代別でみた無投票理由では、20代から30代では「誰が当選しても政治や暮らしは変わらない」が46.2%で、政治そのものに対する信頼感のなさによると思われる回答が多かった。また、「投票するのが面倒」(26.5%)、「投票に行く時間がなかったから」(26.0%)なども多く、「インターネット投票」など投票方式による改善余地がある理由も目立つ結果になった。
また、今後の選挙に関する改善点については、今回の投票率低下に大きな影響を及ぼしたと考えられる、前回(2009年)衆院選投票者(かつ今回無投票者)に着目。前回投票者では、「候補者・政党の政策内容」を改善点として挙げるものが53.4%で最多となり、前回無投票者との顕著な差が見られた。
同調査に関する詳しい結果は、同社Webサイトにて閲覧できる。
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アンケート調査によると、昨年末の選挙で投票しなかった理由は下記のとおりです。
52.3%・・・・・投票したい候補者や政党がなかった
43.8%・・・・・誰が当選しても政治や暮らしは変わらない
28.4%・・・・・投票しても当選者は変わらないと思った
22.9%・・・・・投票に行かない・白紙投票も意思表示
20.8%・・・・・投票に行く時間がなかったから
20.4%・・・・・投票に行くのがめんどうだったから
『参政権』は、国民が国政に直接または間接に参与する権利です。選挙権、被選挙権、国民投票、国民審査で投票する権利などがあります。
そんなのは常識だ。いまさら、何を… と、思われるかも知れません。問題なのは、選挙権は法律で国民に与えられた権利であって、義務ではないのです。選挙に行かない人を、あたかも国民としての責任を果たさないかの如く非難する人がいますが、信頼できない候補や政党に投票するほうがよっぽど無責任ではないかと私は思います。
国会議員は、国民からどう税金を集めて、そのカネをどう使うのか決めることが一番大きな仕事です。その大切な仕事を任せる者を選ぶのですから、信頼できる候補や政党に投票して欲しいのですが…
(by 心如)
2013-01-06 11:57
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投票は義務ではありませんが「白紙委任」ですね。
投票したい候補者がいない場合は、投票所に足を運んだ上で白票を投ずると言ってその通り行動している友人がいます。
投票したい候補者がいないとか、誰が当選しても変わらないとかいっているひとは、白票という形の投票行動をとらない限り意思表示したことになりません。
公的に認められた物言う権利を自分の都合で行使しない人は、不満を言う権利はありません。
by たいせい (2013-01-06 20:48)
投票日、、、仕事でした^^;(多分)
by 吟遊詩人41 (2013-01-06 21:12)
確かに投票は義務ではないと思っています
会った事はもちろん、その方のお人柄すら知らない方
選挙時期になると人の迷惑顧みずに
選挙カーなるものに箱乗りをしてマイクで口先の夢物語を
がなり立てる
正直、そんな景色を見て投票する気は持てないんですよね
by 大将 (2013-01-07 10:53)
たいせいさん、コメントを頂きありがとうございます
大切なのは有権者の意思表示ではなくて、有権者から見て国会議員に相応しいと思える政治家がいないという現実をどうするのかではないかと思います。
白票を投じて意思表示をしたら、立派な政治が行われるわけではないということを理解せず、自己満足に浸っても何の意味もありません。
by 心如 (2013-01-07 11:55)
自分に認めらてた意思表示の行為を行わず、他に対して不満のみを言うのは根本的に筋が違います。
自分に実現したい政策があるのならば、基本的に自分自身が立候補してそれを行うべき、立候補できる条件にない場合は賛同できる人を押す。
また力のある政治家は勝手に生まれ出るものではなく、有権者が育てるものです。
by たいせい (2013-01-07 13:07)
たいせいさん、コメントを頂きありがとうございます
>自分に認めらてた意思表示の行為を行わず、
>他に対して不満のみを言うのは根本的に筋が違います。
私が言わんとしているのは、まさにその考え方のほうが筋違いだということです。
選挙権は、あくまで権利です。権利を行使するのも自由ですが、行使しないのも自由なのです。
貴方の書き方では、選挙権を行使しなかったら、参政権をすべて放棄しないといけないと言っているように聞こえます。
選挙権を行使しなかったからといって、その選挙で選らばれた国会議員が不正をしても黙ってろ、なんてことを言えるはずがないのです。
義務を怠った場合に、ペナルティとして権利を一定期間剥奪されることはあるかも知れません。でも、権利を行使しなかったからと言って、その後で他の権利まで剥奪されることはないのです。
選挙権を行使するかどうかは、個人の自由な判断にゆだねられます。それを許さないのは独裁国家だけです。投票に行かなかったから、文句を言うなという考え方は、独裁者の考え方そのものだと気づくべきです。
by 心如 (2013-01-07 14:35)
吟遊詩人41さん、コメントを頂きありがとうございます
期日前投票という方法もありますが、そこまでして投票したい候補がいなかったということだろうと思います。
自分が選んだ国会議員ではなくても、言動に問題があれば、どんどん指摘しましょう。誰が選んだ議員であっても、国民の血税で報酬を得ている以上、国民のために働くのが務めなのですから。
選挙権を行使しなかったら非国民だ、みたいな間違った認識を持つ人が多くて困ります。
by 心如 (2013-01-07 14:43)
大将さん、コメントを頂きありがとうございます
選挙の時だけオイシイことを言うが、いざ当選したら、約束したことはしないで、約束に無かったことばかりする。そんなふざけた政治家には投票したくないというのは、至極、まっとうな考え方だと思います。
つまらない候補には投票(加担)しないが、国会議員としての仕事ぶりをよく観察し、問題があればどんどん指摘して改善してもらう。一番大切なのは、国会議員に誰を選ぶかではなくて、国会議員にどんな仕事をさせるかだと思います。
国民は、選挙で投票する以外は、政治に口出しできないというような誤った考え方をする人間が多すぎます。
by 心如 (2013-01-07 15:03)
参政権は確かに権利ですけど、オーストラリアのように法的に義務としている国もあります(えーと、投票しないと軽微な罰則があったと思いますよ)。権利だけど、しっかり行使してもらわないと民主主義がうまく働かないということで、あれこれ試行錯誤されているようです。
by shira (2013-01-07 21:24)
shiraさん、コメントを頂きありがとうございます
投票しないと刑罰があるなら白紙で投票するしかないけど、そういう法律を作る社会は主権在民とは言い難いと思いますが…
by 心如 (2013-01-08 22:57)