自分の言った事だよ…? [気候変動]
『新聞記者の義務』 (1982.10.22 朝日新聞「天声人語」)
パリで反イスラエルのテロがあった。ユダヤ系のパリ市民が集まって抗議集会を開いた。指導者のひとりが立ち上がって、そのテロを非難した。
そこまではごく当然の成り行きだったが、指導者は一転、ベイルートの難民虐殺にふれ、イスラエル政府批判をはじめた。集会は荒れ、指導者はついにやじり倒された、とパリ特派員は伝えている。ユダヤ系市民の集会で虐殺の責任を告発するのはやはり、難しいことなのだなと思った。
しかし、難民虐殺事件のあと、イスラエル国内の新聞はその「難しいこと」に挑んでいた。売国奴とか利敵行為とかいう非難を浴びるのは覚悟のうえだったのだろう。多くの新聞は、難民虐殺にイスラエル軍が関与していたかどうかを追い続けた。「イスラエル軍は事件発生を知らなかった」という政府声明に偽りのあることを明らかにした。
推測になるが、イスラエルの新聞には、たとえ売国奴とののしられようとも、真実を問う姿勢が国の名誉を救う、という判断があったのではないか。短絡的にみれば、虐殺の責任究明は国の名誉を傷つけるようにみえる。だが、真実を大切にし、真実から教訓を学びとる姿勢が明らかになれば、それは国益につながるという判断があったのだろう。
ゲイ・タリーズの『王国と権力』に、ベトナム報道の話が出てくる。ケネディ時代「軍事顧問団が1万5,000人以上の兵員にふえる」という決定を新聞記者が知ったのはあまりにも遅かった。
当時、もしも新聞記者がその決定をいちはやく知り、大統領顧問の間にも異論があることを知って報道していたら、議会で大騒ぎになり、国民の間でも議論がわき、決定はくつがえされていたかもしれない。将兵の生命を救い、何十億ドルの金の浪費を防げたかもしれない、という反省である。
以上、二つの話は、新聞記者の追求すべき真の国益とは何かということを考えさせてくれる。
25年前の「天声人語」の内容です
ケネディ時代の米国にはなかったが、当時のイスラエルの新聞には、いかなる非難をも恐れずに真実を追究する姿勢があった。それこそが真の国益に繋がる、という主旨の記事であろうと思います
この文章を掲載した、朝日新聞自体の報道姿勢はどうなのか、大いに疑問を感じます
1984年1月1日、朝日新聞の紙面に、『海面上昇で山間に遷都計画』『6兆円かけて20年がかり』
『脱出進み23区人口半減』という見出しの記事が掲載されていました
これが、その後の「地球温暖化騒ぎ」の元になった記事なのです
IPCCの予測では、100年後の海面上昇は最大でも59センチだったと記憶しています
朝日新聞の記事にあるような海面上昇が起る可能性がゼロとは言えませんが、世界中の気象学者が集まって出した予測数値を無視して、架空の記事を掲載し、地球温暖化は大変なことであるという印象を、国民に植え付ける目的が何か分かりません
25年前に自らが掲載した、「真実の追究こそが新聞記者の義務」というのはいったい何だったのか
それからわずか1年3ヶ月後の1984年の元日に、架空記事を掲載し、地球温暖化騒ぎを国民に巻き起こしたことが本当に国益にかなうのか
頭のよい人の考えることはどこか胡散臭い…
そんなことを、今日もぼやいている駄目オヤジです^^
(by 小父蔵)
それが朝日クオリティですから(^^;;;
東スポと同じレベルだと思って見ればいいだけの話ですよ。
by かつぽん (2007-10-30 10:44)
地球温暖化は現状を維持するのが精一杯なんですよね。
地球も生き物で、基礎代謝以上のCo2が排出されているのが現状なんですわ。
地球温暖化への変化は止められないけど、
停止させることは可能なんでつ。
by (2007-10-30 21:05)
かつぽんさん nice・コメント 有り難うございます
そうですね
彼らが、世論を騒がすだけなら良いのですが
ペットボトルのリサイクルのように、一部の利権を助長する行為は、許しがたい気もしますが…
by 心如 (2007-10-31 22:48)
julieさん nice・コメント 有り難うございます
地球温暖化は、あと30年くらいしないと、本当のことは分からないと思います。
科学は、過去の現象(観測された現象)を解析するのは得意ですが、未来の予測(観測されていない事象)は不得意です。地震の予知にどれだけお金を注ぎ込んで研究しても、いつどこで地震が起こるなんて予測が困難なのと同じです。
今の地球温暖化は、人類の過去に一度もなかった事なので、どうなるかなんてはっきり分かる人は一人もいないのです。分かったような話は、みんな嘘になる可能性もあるということです。
地球の平均気温が5度くらい上昇したらなにが起こるかすら、誰にも本当のことは分からない。そうなってみたら案外大したことがないなんて話になるかも知れません。その程度の話だろうと思いますが…
by 心如 (2007-10-31 22:57)