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世界は、天然ガスで脱石油に向かっているが…!? [雑感]

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[FT]中国石油天然気、四川省でシェールガス発見
2011/12/8 14:00

(2011年12月8日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

■格安で豊富なエネルギー源に

 シェールガスは地下の頁岩(けつがん)層に含まれる天然ガスで、今後数十年にわたり世界最大のエネルギー消費国となる中国に格安な燃料資源を豊富に供給し、エネルギー供給構造を変革する可能性がある。

 石油・天然ガス大手の中国石油天然気集団(CNPC)の上場子会社であるペトロチャイナは、フィナンシャル・タイムズ紙に、四川省南部のシェールガス埋蔵地帯で約20のガス田を採掘した結果、開発の見通しが立ったことを明らかにした。

 ペトロチャイナ幹部の毛澤鋒氏は「1ガス田当たりの生産量が日量1万立方メートルを超える。現在、潜在埋蔵量の正確な規模を評価している」と語った。

 シェールガスは高圧の水で頁岩に亀裂を入れる「水圧破砕」法という新技術で生産する。この新技法が天然ガス価格を引き下げ、シェールガスの最大生産国である米国などのエネルギー市場に大変革をもたらした。

■中国の需要を300年まかなえる埋蔵量

 中国にはまだ商業ベースに乗ったシェールガス田は存在しないが、中国石油化工集団(シノペック)、英蘭ロイヤル・ダッチ・シェル、英BPおよび米シェブロンなどが、探査プロジェクトを実施している。

 米エネルギー情報局の推定によると、中国の埋蔵量は世界一で採掘可能埋蔵量は1275兆立方フィートで、現在の消費量で換算すると、今後300年以上中国にシェールガスを供給量できる。

 中国政府は増大を続ける国内エネルギー需要をまかなう解決策の1つとして天然ガスを重視し、シェールガスや、石炭層から採れる炭層メタンガス(CBM)などの「非在来型」天然ガスの開発を奨励している。

 シノペックの傅成玉董事長は7日の会議で、中国のシェールガスの生産量はいずれ米国を追い越すとの見通しを示した。

 英コンサルティング会社ウッド・マッケンジーで中国天然ガス調査部門の責任者を務めるギャビン・トンプソン氏は、四川省南部の初期の採掘結果から見て、ガス井の水平掘りが行われれば「世界の優良シェールガス田」にも匹敵すると期待する。ペトロチャイナによると、従来のガス井の大半は垂直掘りだが、現在は水平掘りが進行中だという。

■商業ベースに乗るには時間も

 トンプソン氏は「現在は中国のシェールガス開発にとり極めて重要な時期」と言う。「今後1~2年でペトロチャイナかシノペックがシェールガス田の開発に大成功すれば、開発に弾みが付く」と予測している。

 しかしアナリストの一部は、同国のシェールガス開発が直ちに商業ベースに乗るとの見通しには懐疑的だ。中国の天然ガス価格が相対的に低いうえ、パイプラインなどのインフラ施設も欠如しているためだ。2人の地質学者はFT紙に対し、日量1万立方メートルの生産量は、米国の陸上ガス田と比較して決して大きいとは言えないと指摘する。

By Leslie Hook

(c) The Financial Times Limited 2011. All Rights Reserved. The Nikkei Inc. is solely responsible for providing this translated content and The Financial Times Limited does not accept any liability for the accuracy or quality of the translation.

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 中国石油化工集団(シノペック)や英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルなどもシェールガスの探査プロジェクトを進めている(北京にあるシノペックのビル)=AP
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 アメリカでシェールガス革命が起きて、天然ガスの可採量が大幅に増えたのはご存知の方も多いと思います。広大な国土を持つロシアも、天然ガスを採掘し、パイプラインでEUに販売して外貨を稼いでいます。

 中国も、中国の需要の300年分に相当する天然ガスの開発を進めているようです。

 なぜ、米国、ロシア、中国といった大国が、このタイミングで天然ガスの開発に力を入れているのでしょうか?

 それは、天然ガスを開発して、脱石油の動きを活発化させざるを得ない理由があるからだと思います。

 その理由とは、石油の埋蔵量はあと40年分あると言われていますが、今までのような採掘しやすい油田は掘り尽くし、今後はコストの高い油田から採掘しないといけなくなるからだと思います。エネルギー消費大国であるアメリカにとって、これ以上高価な石油に依存していくのは危機管理上、大きな問題となります。それを回避するために、天然ガスを開発し、石油の使用量を減らす努力をしていると考えれば、いま現在の天然ガスの開発ブームがなぜ起きているのか納得できるのではないかと思います。

 今後、ますますエネルギー消費量が増える中国にとっても、これ以上、石油の消費を拡大すれば、原油価格が高騰し、せっかく稼いだ外貨を産油国に持っていかれるだけとなります。中国国内で、大規模な天然ガスの採掘が可能になれば、ますます高価になる石油にエネルギーを依存しなくてすむのです。

 米国、ロシア、中国のような広大な国土を持たない日本が、天然ガスを開発するには、東シナ海のような海底ガス田を探すしか方法がないと思います。でも、尖閣諸島や竹島のような状況を見る限り、日本海や東シナ海の海底ガス田を開発するのは中国や韓国ともめる惧れがあります。

 日本の政治家は、この状況を指をくわえて見ていることしか出来ないのでしょうか。

(by 心如)

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【おまけ】

◎産み分け?
 産婦人科の待合室に三人の女性が座っていた。そのうちのひとりが言った。
「知ってる? 正常位でできた子は男の子。女性上位でできた子は女の子になるのよ。だから、うちの子は男の子なの」
 それを聞いたひとりが言った。
「じゃあ、うちの子は女の子だわ」
 もうひとりが言った。
「どうしよう。私、犬の子ができちゃうわ…」

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