景気回復提言 日本共産党

＞『ストップ増税　所得と仕事をふやす』
＞いま必要なのは、消費税増税を中止し、国民の所得をふやすことです。
＞そうすれば内需がふえ、売り上げものびて経済が元気になります。
＞これこそ景気回復の大道です。

　消費税の税率アップを景気回復まで延期するのはよいとして、
　問題なのは、どうすれば国民の所得をふやすことができるかではないかと思います。
　消費税の税率を据え置けば、国民所得が増えるという根拠がないと思います。

＞〔１〕　賃上げと安定した雇用の拡大を
＞大企業の内部留保は260兆円。
＞その1%を使うだけで月1万円の賃上げは可能です。
＞中小企業への支援を抜本的にふやし、最低賃金を引き上げます。

　賃金アップと雇用の拡大は有難い話です。
　問題なのは、日本は産業の空洞化が進み、働く場所が減っているという現状です。
　いくら、大企業の内部留保が260兆円あろうが、それは民間企業の資産であって、
　政治家や役人が自由にできるカネではないのです。
　どういう法的な措置で、賃上げと雇用の拡大を図るのか、
　まったく内容が示されていないのでは話にならないと思います。

＞共産党の主張はまったく当然
＞「志位さんは以前から内部留保を使って賃上げをといってきました。
＞いままでは民主党も自民党もほかの党もあまり関心をもたなかったではないですか。
＞共産党の主張はまったく当然です」
＞（佐藤隆三・ニューヨーク大学名誉教授）

　このコメントを読んで、共産党の主張が当然だと思える人がいたら、
　ひとつの症例としてとらえるべきかも知れません。
　私には、なにが当然なのかさっぱり分かりませんが…

＞〔２〕　財源は、消費税に頼らない「別の道」で
＞増税するならまず富裕層から。
＞賃上げと安定した雇用で経済を立て直し、安定した財源を確保する
＞――消費税に頼らずに社会保障を充実し、財政赤をへらしていくことは実現できます。

　年収1億円を超えるような富裕層がどれほどいるというのだろうか。
　そういう人が大勢いるのなら話は別ですが、
　ごく一握りの人の税率を上げても、税収は確保できないと思います。
　賃上げや安定した雇用をどうすれば実現できるかを示さないで、
　安定した財源を確保できるというのは、論理が飛躍しています。

＞〔３〕　高齢者も現役も安心の社会保障を
＞年金削減の中止、医療費の窓口負担の引き上げなど、
＞まずは壊された社会保障を再生。
＞さらに最低保障の創設や窓口負担ゼロの医療費制度などを実現しまとなす。

　オイシイ話をちらつかせて票を集めたいのは分かるが、
　財源となる消費税率の引き上げを中止し、
　景気回復、経済成長の具体的な施策も示さず、
　こんな虫のいい話だけを並べるなんて、ほとんど詐欺に近いと思うが…

＞〔４〕　ＴＰＰストップ　健全な成長をもたらす産業政策を
＞雇用のルールを強めて、労働者の「使い捨て」をやめさせます。
＞ものづくりと産業の力をのばします。
＞中小企業全体への振興・支援策をすすめ、
＞農業、医療、雇用などを破壊するＴＰＰはストップします。

　雇用のルールを強めると、国内産業はさらに空洞化するという発想はないのでしょうか。
　空洞化がこれ以上進めば、「使い捨て」どころか、最初から使ってもらえないことになりかねません。
　どうやって、ものづくりと産業の力をのばすつもりかさっぱり分かりません。
　国民の大多数が中小企業で働いているのは事実かも知れませんが、
　どうやって中小企業を振興・支援するのか。掛け声だけのような気がします。
　ＴＰＰを止めても、農業や雇用の破壊は止まらない可能性が高いと思いますが…

　「税金は上げません。所得と仕事をふやします。」というオイシイ話をちらつかせ、
　政権与党の政策にケチをつけているだけのようです。
　具体的な政策はなんにも示されていません。
　結局、「日本共産党」は、国民のために何をしようとしているのでしょうか？
　アベノミクスで日本がよくなるとは思っていませんが、
　具体的な政策を持たない党も支持する気にはなれません。、、

（ｂｙ　心如）

タグ：雇用 共産党 消費税 景気

コメント 2

全ての政党の政策は色々と考えられて作られた
そう信じようとは思いますが
根本的に考え方を自分ではなく日本を動かす仕事と言う
そんな信念を持ってほしいですね
全ての政策は井の中の蛙で
国民の生活の事実を知らないとしか思えないです
アベノミクスだろうがなんだろうが名前が先行してもダメですね
by 大将 (2013-06-02 08:20) 

大将さん、コメントを頂きありがとうございます。
　この国がどうあるべきか、どうすれば国民が安心して希望をもって暮らせるのか？　そういう点について、真摯に考えているのかどうか。目先の選挙で勝つためなら、何を言ってもよいというわけではないと思いますが…
by 心如 (2013-06-04 13:35)