SSブログ

おカネにものを言わせるな…!! 〔臓器移植 反対〕 [社会]


 「地獄の沙汰もカネしだい」という言葉があります

 ある人に、「命の次に大切なのモノはおカネ!」と明言されたこともあります

 おカネさえあれば、救える命があるのも事実です

―――――
(2009年6月18日木曜日、讀賣新聞 1面)
『渡米心臓移植1億6000万円』 《日本の小児患者》 昨年急騰 前払い金4億円も

 日本人の心臓移植希望者を唯一受け入れている米国で、日本の小児患者が移植費用として、1億6000万円を請求される症例が昨年あったことが17日、わかった。今年3月には、医療機関へ事前に支払うデポジット(前払い金)として、別の小児患者が4億円を求められた。値上げの理由について医療機関は明らかにしていないが、米国でも臓器不足は深刻なため、外国人の医療費を値上げすることで自国の待機患者の不満を解消するなどの意図があるとみられる。
 調査したのは、国立成育医療センター研究所の絵野沢伸室長。米国と今年3月に新規受け入れを中止したドイツで、1998年~2008年に心臓、肝臓などを移植した日本人患者66人を対象に、集めた募金額や医療費などを分析した。
 このうち、医療費が他の臓器よりももともと高かった心臓移植を受けたのは42人。うち、米国で07年までに移植し、費用明細が判明した23人の医療費は、集中治療室(ICU)に入った重症患者など3人(99年~04年)を除くと、すべての症例が3000万~7000万円台で推移していた。
 これに対し、08年は4人すべてが8000万円を超え、このうち南部の小児病院と西海岸の大学病院で移植を受けた2人は、1億6000万円と1億2000万円を請求された。米国に次ぐ数の日本人が渡航していたドイツでは費用明細がわかった8人の平均額が約3900万円で済んでいた。
 4億円のデポジットを請求したのは西海岸の大学病院。デポジットは患者の医療費支払い能力を確認するため、医療機関が請求する。その額は医療費と同様、医療機関の裁量で決まり、値上げの理由は示されないことが多い。医療費が安く済んだ場合、残金は返済されるが、追加請求される症例の方が多い。
 渡航移植には渡航費、付き添い家族の滞在費などもかかる。絵野沢室長は「医療費は今後も上がる可能性があり、国内で移植を完結できる体制を整えるべきだ」と指摘している。
  〈関連記事2・33面〉
=========================(引用終り)

 デポジットで、4億円の請求には驚く他ありません。
 そんな大金を、自分の資産から出せる親は殆どいないと思います。
 「〇〇ちゃんを救う会」のような名称で有志が集い、募金活動をするしかないが…

 順調に、募金が集まったとしても、小児移植の場合は大人の臓器は使えません。
 同じ年頃の小児の臓器が、使えるのはいつかと願って待つことになるのです。
 ここで問題なのは、移植を受ける小児患者としては、できるだけ早く移植を受けないと生命を失う危険があるのです。しかし、適合する健康な臓器が、そう簡単には手に入らないということではないかと思います。
 アメリカにも、臓器移植の順番を待っている小児患者はいると思います。日本の小児患者が、高額のデポジットを支払い、優先的に臓器の割り当てを受けている。ということが本当に事実なのでしょうか。
 他人の子供の臓器をあてにして、自分の子供の命を救うべきかどうか? 甚だ疑問に感じます。ましてや、多額のデポジットを支払って、他国の小児の臓器を優先的に買い取るような行為は、人間として恥ずべき行為ではないか? と思えてなりません。
 だからと言って、国内で小児移植ができるようにせよ! という考えにもなりませんが…

 過去記事にも書きましたが、駄目オヤジは臓器移植に反対です。
 
 人間の死亡率は100%なのです。(誰でも、いつかは必ず死ぬのです)
 「生は偶然、死は必然」という考え方ですから…

 長生きしたら幸せ! なんて本当でしょうか?
 誰だって、明日、必ず生きている保証はないのです。
 今日、一日を楽しく過ごせたらよいのではないのか。
 その一日いちにちの繰り返しが、幸せな人生になっていくのでは…

 与えられた命を、大切にするのは良いことですが…、
他人の死を願うような行為だけはしたくない。だから、臓器移植には反対です。

 なんてことを、今日もぼやいている駄目オヤジです。。。。(小父蔵)
 

p2536.JPG
 【カメムシ/椿象・亀虫】

 実家の辺りでは、“ホウムシ”とも呼ばれていたカメムシですが、今日、アパートの通路で見かけたコレは珍しいタイプです。
 臭腺から猛烈な悪臭を出すモノが多くて嫌われ者です。つい写真を撮ってしまいましたが、嫌いな人が多いと思います。
 ☆ 失礼しましたm(__)m


nice!(21)  コメント(12)  トラックバック(0) 

nice! 21

コメント 12

ガンバルおやじ

今日の採決を見守りたいです。
自分の子供を助けたいと思う親の気持ちもわかるので、複雑な気持ちです。
by ガンバルおやじ (2009-06-18 12:56) 

あら!みてたのね

こんにちは・・・
ニュースを見ていませんので臓器移植法改正案採決はどうなったのでしょう。
カメムシちゃんあぶなぁ~いって感じのショット・・・お見事!!!
by あら!みてたのね (2009-06-18 15:51) 

大将

とても難しい問題ですよね
お金の問題は正直言って元を正せば日本人の気質を米国人なりに判断して
高額になった部分も有ると思いますが
それ以上に小児の臓器移植、特に心臓なんかは
受ける側と提供する側がいるでしょう
受ける側は世界に一人のかわいいわが子
どんな事をしても助けたい!
でも、、、提供する側は…
死産とかの子ではなく脳死の子とかじゃないと使えない
呼吸をし、心臓も当然動いているんです
親としてはその子は医学上死んでいるのだからではすまないでしょうね
たとえ脳死であっても親にしてみれば生きているかわいいわが子
どちらの気持ちも想像にたやすいです、、、
そんな事を考えると反対かなぁ
by 大将 (2009-06-19 00:07) 

enosan

臓器移植法改正A案が衆議院を通過したようだ。
臓器移植で一人の命を救うのは結構なことだと思うがその陰に一人の死があることは手放しで喜べないし あまり報道もされない。私には何とも言えないが割り切れないものがある。
by enosan (2009-06-19 11:26) 

mamire

難しい問題です。
救える命を思う気持ちはだれも同じ。
ただ、このような形で脳死を認めると、虐待から臓器を売ることにも発展しかねないような気がします。

by mamire (2009-06-19 17:32) 

小父蔵

皆様より、沢山のnice!とコメントを頂戴し、誠に有り難うございます

 皆さんのコメントを、興味深く読ませて頂いております
 微妙な問題なので、コメントに対する返事は控えます、ご了承のほどお願い申し上げます
by 小父蔵 (2009-06-24 19:20) 

いち反対者

誰か早く死なないかなぁ。
やっと死んだかぁ。
ここから始まる臓器移植。
反対に決まってます。
by いち反対者 (2010-05-26 13:52) 

小父蔵

いち反対者さん  コメント 有り難うございます
 自分の家族の生命を救うために、他人の死を待つなんて… そんな状況にならないことを祈ります。
by 小父蔵 (2010-05-29 19:28) 

いち反対者

臓器移植のオペが順調に終わると、
医師は満足そう、看護師は「よかったネ」と笑顔。
家族はマイクに向かって「これも、皆様のおかげです」と涙。
募金に関わった人々も充実感でニコニコ。
マスコミは美談に仕上げる。

これらの人達、大切な「こころ」を忘れて、
だれ一人、臓器提供者の墓前に
線香1本あげる人はいないし、話題にもしない。

by いち反対者 (2010-06-01 20:52) 

小父蔵

いち反対者さん  コメント 有り難うございます
 臓器移植を受けた患者の家族には、臓器提供者が誰かは教えないのではないかと思いますが…
by 小父蔵 (2010-06-05 23:47) 

いち反対者

小父蔵さま、
コメントをいただき、真にありがとうございます。

臓器提供者の「完全匿名」は知っていて書いております。

「完全匿名」は臓器提供者の存在を「架空化」してしまいます。
これは臓器提供者への「深い感謝の心」を希薄にしてしまいます。

心臓の場合、
命の大切さを説きながら、片方で
動いている心臓をえぐり出すわけですから
臓器提供者を「架空化」しないとやってられないのでしょう。

動いている心臓をえぐり出すことを正当化する法案が
成立するわけですから、
臓器提供者の存在を「実在化」する法律を成立させて、
全ての関係者は、合同葬儀でその罪を懺悔しなければいけません。

by いち反対者 (2010-06-07 08:34) 

小父蔵

いち反対者さん  コメント 有り難うございます
 私個人としましては、臓器移植には反対です。だから、臓器提供者に感謝なんてしません。自分が死んでも、誰にも臓器提供はしたくありません。ましてや、他人の臓器をあてにするなんて絶対に嫌ですから… そう意味で、合同葬儀なんて無駄な儀式も必要ないと思います。
 臓器移植自体をできるだけ早く禁止すべきだと思っています。
by 小父蔵 (2010-06-07 23:05) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。