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詐欺にあったら、どうする…!? [社会]

 ある詐欺師が、「わたしら職人ですからね」と、言ったそうだ。確かにプロのやる詐欺は舞台の手品と同じです。手品は目を凝らせば凝らすほどトリックに引っ掛かるようにできている。タネさえわかればなんということもないのだが…

 会社でも家庭でも、これは詐欺かなと思ったら、焦らずに今一度よく考えるべきです。手品と同じで、手口の知識があり、仕組みが分かれば騙されないで済むのです。最近の詐欺の手口は、トリックのないぼったくり的な詐欺が主流のようです。一旦、被害に遭うと騙された金品が戻ってくることは稀なようです。詐欺被害の対策は予防につきます。詐欺の手口を知るのが第一ではないかと思います。「自分は大丈夫だ」と思っている人も、新手の詐欺に遭わないように、注意だけはしておいたほうが良いかも知れません。


 【振り込め詐欺】 初めは「オレオレ詐欺」と呼ばれていました。「オレだオレッ」と言って、孫や子、夫などになりすまし、交通事故や横領事件などに巻き込まれた。すぐお金を振り込まないと大変なことになる、と脅す手口です。手口が巧妙化し、警官役、弁護士役、上司役など、本当に身内が窮地にあると信じ込ませます。振り込まれたお金を口座から引き出す仲間も待機しています。一旦、振り込んでしまうと、お金を取り戻すことは困難です。(同様の騙し方で、振り込み以外の方法で送金させる手口もありますので注意が必要です)
 【結婚詐欺】 結婚を餌に金品を騙し取る詐欺です。本当に凄腕の詐欺師にかかると、最後まで自分が詐欺の被害に遭っている自覚がないそうです。恋は盲目と言います。しかし、夫婦でも財布は別です。ましてや、婚約者に多額の金銭を無心するなんておかしいと気付くかどうかなのですが… 最近は、独居老人を狙った悪質なものもあるようです。高齢者も油断はできません。
 【取り込み詐欺】 これは、大量の商品を掛けで仕入れ、代金を踏み倒す詐欺です。仕入れた商品を売り捌く術がないと出来ません。不景気が続いています。故意ではなくて、資金繰りの悪化で、取引相手が倒産する場合もあります。商売をされている方にとって、代金回収が一番の悩みだと思います。
 【嘘話の詐欺】 古典的な詐欺です。嘘の儲け話を持ちかけてお金を騙し取ります。「嘘つきは泥棒の始まり」みたいな話ですので、「世の中にうまい話はない」ということを忘れないことです。
 【悪質商法】 これは、一見まともな商売に見えて、実は詐欺まがいの商売のことです。古典的な「押し売り」に始まり、インターネットを利用した新手の悪質商法もあります。怪しいなと感じたら、慌てて契約しないほうが無難です。
 【架空請求詐欺】 法的に請求される理由がないのに、あたかもそれがあるかのような連絡を寄こし、信じた被害者からお金を騙し取る手口です。多いのは、携帯やパソコンの有料サイト(風俗関係)の利用料が未払いという架空請求です。訴訟費用や情報購入代金など、恐喝まがいのものがあるので注意が必要です。相手と連絡を取る場合は、NTTの電話番号案内に問合せ、きちんと電話帳に記載のある団体か予め確認しておくほうが無難です。実名の団体でも、所在地が違っている場合は要注意なのです。
 【代金引換え詐欺】 価値のない品物を、代金引換えで送りつけて騙す手口です。本人の留守中に、母親などが代わりに代金を支払ってしまうケースもあります。本人に確認しないで、代金引換郵便を受け取らないようにしましょう。
 【お悔やみ詐欺】 葬儀のどさくさに紛れ、故人の知人を自称する弔問者が、実は故人に貸したお金がまだ残っているなどの嘘をついて、遺族からお金を騙し取る手口です。その場ですぐにお金を出さないで、取り込み中なので後日、落ち着いたら改めてお話を伺うと返事をするほうが無難です。良識のある人なら、葬儀の最中に借金の取り立てなんてしないはずです。
 【セクハラ詐欺】 架空請求詐欺の一種。職場の女性からセクハラ(パワハラ)の情報を得ている。社内で問題になるのが嫌ならお金を払えと恐喝まがいの手口でお金を騙し取ります。身に覚えのある人は、つい払ってしまうので注意が必要です。
 【還付金詐欺】 社会保険事務所、市の職員、税務署など、公務員や公的立場にある人間を装い、「お金が戻ってきます」という餌でお金を騙し取る手口です。定額給付金詐欺というのもありました。普通、還付や給付は葉書等で通知が来ます。直接電話が掛ってきたら要注意です。ATMの操作で、還付や給付が受け取れる、という話は疑ったほうが良いのです。
 【融資保証金詐欺】 お金を低金利で貸しますといって、その代わりに保証金を騙し取る手口です。うまい話には裏がある、ということを忘れないで下さい。ブラックリストに貴方の名前が登録されています。抹消手続きに手数料が必要です、といってお金を騙し取る手口が最近はあるようです。
 【クリック詐欺】 ワン・クリック詐欺が、ツー・クリック詐欺、スリー・クリック詐欺へと進化しているようです。インターネットで怪しい画面は閲覧しないこと。誤っておかしな画面をクリックして、いきなり入会金などを請求する画面に切り替わっても慌てないことです。間違っても、住所・氏名、電話番号、クレジットカード番号など、大切な個人データを入力しないで下さい。
 【フィッシング詐欺】 クリック詐欺と似ていますが、偽のホームページを使って、被害者のカード番号やID、暗証番号などを盗み出し、勝手に預金口座からお金を引き出したり、クレジットカードを無断利用する手口です。銀行を騙った偽メールから、偽のホームページに接続されるケースもあるので注意が必要です。「金融機関が、メールなどで暗証番号を聞き出すことはない」と覚えておいて下さい。
 【オークション詐欺】 オークションで購入した商品の代金を先に振り込んだが、いくら待っても商品が届かないという場合と、先に商品を送ったが代金が振り込まれないという場合があります。偽ブランド品を高く売りつけるという手口もありますので要注意です。
 【アフィリエイト詐欺】 アフィリエイト希望者から広告手数料や登録料が必要だといってお金を騙し取る手口です。必ず儲かるといったうまい話には注意が必要です。
 【投資詐欺】 金売買、貴金属取引、海外エビ養殖事業、商品先物取引、未公開株など、元本保証・高配当が期待できるといって、投資名目でお金を騙し取る手口です。必ず儲かる投資なら、個人に高い配当を約束して資金を集めなくても、銀行から低金利で融資が受けられるはずです。やっぱり、世の中にうまい話はないのです。

 その他、「ネズミ講」、「マルチ商法」、「ネットワークビジネス」、「デート商法」、「資格商法」、「内職商法」、「点検(リフォーム)商法」、「霊感商法」、「催眠(SF)商法」、「実験商法」といった悪質商法に近い詐欺もありますし、「高齢者の財産に関する詐欺」といった、少子高齢化社会を背景とした詐欺も増えているようです。
 うまい話には裏があるのです。詐欺の被害者が、騙し取られたお金を取り戻すことは極めて困難です。大切なのは、怪しいものには近づかないことです。それでも、不幸にして詐欺の被害にあったと気付いた場合は、消費生活センターや弁護士など、専門家に相談して、二次的な被害を出さないことです。生兵法は、さらに傷を広げる惧れがあるので、慎重な行動が望ましいと思います。
(by 小父蔵)


 【参考資料】
ある日突然、詐欺にあったら、どうする・どうなる (アスカビジネス)

ある日突然、詐欺にあったら、どうする・どうなる (アスカビジネス)

  • 作者: 石原豊昭
  • 出版社/メーカー: 明日香出版社
  • 発売日: 2009/07/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

タグ:詐欺 手口 予防
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komo

いろんな手口があって本当に気をつけないとね!
by komo (2010-02-13 21:07) 

大将

以前、詐欺に合いました
前科二桁の詐欺師でした、面白いもので
よく考えると話が旨すぎる
で、翌日の事
何日か後に用意できる金があるからと言うので
首根っこを捕まえサラ金屋に連れて行きました
何日か後に間違えなく用意できるなら高利でも良いでしょ
今、金を用意してごらんと言ってやりました
もちろんサラ金屋に入る事も無くそそくさと逃げていきました
by 大将 (2010-02-13 21:52) 

nyankome

楽してお金が儲かるわけありません。
気を付けます。
by nyankome (2010-02-14 00:19) 

enosan

そうだよなー。それにしても今でも何百万、多いのでは何千万も取られていることがあるのがわからない。こちらの県内でも最近被害が出ている。
やはり欺される人がいるから後が絶えないのだろうな。
他人事と思わず気をつけよう。
by enosan (2010-02-14 08:47) 

響

これはためになりますね。
印刷して家族に読ませます。

by (2010-02-14 09:14) 

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