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2000年に一度の大津波とは [科学]

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http://diamond.jp/articles/-/15557
今度は“2000年に1度”の大津波が西日本を襲う!?
30~40年以内に必ず来る「3つの巨大地震」の正体
――東海大学地震予知研究センター・長尾年恭教授

 2011年は3月11日に発生した東日本大震災によって、日本中が大地震&巨大津波の恐怖に震えた年だった。2012年以降も引き続き大地震の発生が懸念されるが、そんななか東海大学海洋研究所・地震予知研究センター長の長尾年恭教授は、「これから30~40年の間に、“3つの大地震”が日本を襲う」と警戒を呼びかける。では、その“3つの大地震”は一体どこで起き、どのような被害を及ぼすのだろうか。2012年もまだまだ油断できない大地震の正体について長尾教授に詳しく聞いた。(聞き手/ダイヤモンド・オンライン 林恭子)

 3.11後、日本列島は“地震多発時代”へ突入
 西日本では「2000年に1度の巨大地震」発生か

――東日本一帯に甚大な被害をもたらした東日本大震災。日本観測史上、最大の規模となったこの地震の発生によって、日本列島にはどのような影響が起きたか。

 現在、2つの影響が及んでいると考えられる。

 まず、3.11の地震によって東日本が東方へと約5メートル動き、地殻変動が起きている点だ。地球の表面は繋がっているにもかかわらず、一部分だけが移動すれば、他の部分に無理な力がかかってしまう。したがって、3.11のときに破壊されなかった領域にはより大きな力が加わってしまい、岩盤が不安定な状況にあるといえる。

 もう1つは、日本列島全体が大きな地震の活動期に入った点だ。地震活動は50~100年位で周期的に静穏期と活動期がくりかえすが、その周期に突入した。また、最近の研究では今回の東北沖地震は1000年に1回、あるいは500年に1回ではないかと言われているように、長期的な周期も存在するようだ。そんななかで明らかになったのが、西日本で1800~2000年に1度発生するという巨大地震の発生だ。

 そもそも西日本では、8世紀にまとめられた古事記や日本書紀などの古文書の存在によって、今から1500年位前までに起きた地震の存在はすでに明らかになっていた。ところが3.11後に詳細な調査が行われ、静岡平野や高知平野、浜名湖などの様々な場所で、1800~2000年前に超巨大地震が起きていたことが新たに発覚。実際、西日本では過去7000~8000年の間で4回の巨大地震が発生したと考えられる。

 その規模は、これまで我々が史上最大と言ってきた1707年の宝永地震を上回っていると見られる。なんと、宝永地震では高知平野における津波の堆積物は15センチメートルだったにもかかわらず、その下から60センチメートルの堆積物が発掘されたからだ。要するに、1800~2000年前に中部地方から関西、四国、九州の沖合すべてを飲み込む3.11以上に大きな地震が起きており、1000年に1回の東日本の地震が発生した今、西日本を2000年に1度の巨大地震が襲う可能性は非常に大きい。

――もともと西日本では、東海・東南海・南海地震の発生が警戒されていたが、2000年に1度というこの巨大地震との関係性は?

 東海・東南海・南海地震と発生場所は同じだが、今回懸念されている西日本の巨大地震はその倍以上の規模になるうえ、九州や沖縄まで同時に発生する。そして、3.11と同様、太平洋の沖合でプレート境界が一度に壊れることで、太平洋側にはどこでも15~20メートルの津波が押し寄せることになるだろう。

 発生時期については、これから30~40年、長くても50年以内と見ている。実際、9世紀にはおよそ50年の間に、869年に東北地方で起きた貞観地震をはじめ、西日本や現在の首都圏直下地震、さらに伊豆諸島の神津島は大噴火し、富士山の貞観大噴火も起きた。これからの数十年間も1100年前と同様な事態が発生する可能性が極めて高く、日本列島が大動乱の時代に突入することは間違いない。

(以下、省略)
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マッチs.jpg

――ほうえいじしん【宝永地震】 宝永4年10月4日、東海地方から四国・九州にかけての地震。震源は東海沖・南海沖の二つと考えられる。マグニチュード8.4。東海道・紀伊半島を中心に倒壊6万戸、流失2万戸、死者約2万人。〔広辞苑 第五版〕――

 あと30~40年、長くても50年以内に、宝永地震(1707年)に比べて数倍の規模の地震と津波が、西日本に起きる可能性があるというのです。

 こういった地震の予測は当たるのか? と言うと、なかなか当たらないのではないかというのも正直な印象です。富士山が爆発するとか、大地震が起きるという予測(予言?)がまともに当たった試しがないからです。

 しかし、過去、7000~8000年に4回の大地震が起きており、そういう大きな地震と津波が発生する可能性があるというのは否定ができません。
 地震予知(発生時期と規模の予測)が難しいのは、こういう大きな地震が、何百年、何千年に一度という少ない頻度でしか起きないからです。そういう大地震の前に、どんな現象が観測されるのかというデータの蓄積が無いので予知が困難なのです(科学は繰り返し起きることに関しては、ある程度の予測が可能ですが、一回性の事象に対しては無力なのです)。

 私は、あと二箇月で50歳になります。あと30~40年、長くても50年以内に、西日本で大地震と大津波が発生するという予測が当たるかどうかを確かめる時間が私に残されているのかどうか…

 46億年という地球の歴史に比べたら、人の一生なんて、ほんの一瞬でしかないのです。近代科学が確立したのもわずか200年くらい前です。都市文明が発生したのもせいぜい数千年前です。人間の知識や智恵が、地球や宇宙に比べたらどれほど矮小なものかは議論するまでもありません。

 予測に反して、そういう地震が起きない可能性もあります。でも、反対に予測したものよりもさらに大規模な地震や津波が発生する可能性もあるのです。
 いつ、どこで、どんな規模の地震が起きるかなんて、正確に予測することは困難です。でも、そういう可能性があるのだという事実を知っておけば、それなりの覚悟もできるのではないかと思います。地球に住んでいる限り(とくに日本では)、地震が発生しない場所はないのですから。

(by 心如)


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コメント 8

旅爺さん

関東の震災は100年に1度とか・・・
100年過ぎてるのでありそうな気がしますね。
by 旅爺さん (2012-01-09 13:20) 

心如

旅爺さん、コメントを頂き有り難うございます
 関東で直下型地震が起きる可能性もあります。でも、いつ、どのくらいの規模の地震が起きるのかはわかりません。東京スカイツリーが、その地震に耐えられるのかどうかも心配ですが…
by 心如 (2012-01-09 13:33) 

大将

備えあれば憂いなし
いつ起きようとも今回の東日本大震災を教訓に
備えておきたいものですね
by 大将 (2012-01-09 13:38) 

心如

大将さん、コメントを頂き有り難うございます
 災害は忘れた頃にやってくると言います。実際、阪神淡路大震災の記憶が薄れたころに東日本大震災が起きました。東日本大震災の記憶が薄れたころに… となりそうな気がします。
by 心如 (2012-01-09 13:46) 

袋田の住職

いつ起きてもおかしくないのが天災です。
明日かもしれないし、1000年後かもしれません。
いつも、最悪の状況を想像して、行動することは大事ですね。
by 袋田の住職 (2012-01-09 17:57) 

心如

袋田の住職さん、コメントを頂き有り難うございます

「災難にあふ時節には災難にあふがよく候。死ぬる時節には死ぬがよく候。これはこれ災難をのがるる妙法にて候」(良寛)

 良寛さんの心境にはなかなか… ですね ^^;
by 心如 (2012-01-09 19:40) 

shira

 今の中央メディアの様子は「イヤな事は早く忘れたい、なかったことにしたい」と露骨に思っているようです。災害が忘れた頃にやってくるのであれば、早く忘れるほど早くやってくるとも言える。阪神淡路と東日本の震災には16年のインターバルがありましたから、次の大震災は今から16年以内と考えておいた方がよさそうな気もします。発生地点は関東か東海か中部か、はたまた無防備な九州四国中国か、どこで起きても原発か大都市があってカタストロフィは必至でしょう。
by shira (2012-01-09 22:50) 

心如

shiraさん、コメントを頂き有り難うございます
 東北の復興もまともにできないのに、起きるかどうかも怪しい100年先の地球温暖化を心配し、温暖化防止キャンペーンをやっているのはあまりにも馬鹿げています。そんなことに、毎年、何兆円も浪費するくらいなら、東北の復興資金に当てたほうが100倍は賢いと思います。
 でも、温暖化防止キャンペーンのCM料が欲しいマスコミは、金にならない東北復興は話題にしないのだろうと思います。
by 心如 (2012-01-10 18:43) 

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