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行き場のない使用済み核燃料 [雑感]

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http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20120725/234892/?P=6
原発からの核のゴミを地層へ直接処分できるのか
鈴木達治郎・原子力委員会委員長代理に聞く【前編】
山岡 淳一郎
2012年8月1日(水)

(前略)

候補地選びは原子力委員会だけでは手に負えない

山岡:日本は地震が多いですよね。地震で処分場が破壊されるリスクは?

鈴木:それはやっぱりゼロじゃないので、なるべくそういう地層を選ばない。

山岡:現実に場所選びの議論になったとき、どの程度、候補地が出てくるのか……。

鈴木:この点については、中立的な日本学術会議に、科学技術的なレビューだけでなく、社会的な側面から合意形成のあり方の検討を依頼しています。極端なたとえですが、多少リスクは高くても受け入れたい自治体と、地質学的にはベターだけど絶対に嫌だという自治体があったとして、どっちをとるのか。そういう可能性もあるので、科学技術的視点と、社会的な合意形成を統合しなきゃいけない。これが難しい。科学者が候補地を口にしようものなら、すごく反発を買う。

山岡:大変なことになりますね。

鈴木:だから統合的な合意形成プロセスの設計に役立つような提言を学術会議にお願いしたんです。もう原子力委員会だけでは手に負えない(笑)。

山岡:では、核燃料サイクルの従来の路線、再処理に話題を変えましょう。
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落雷 その弐.jpg


 引用した記事に、「もう原子力委員会だけでは手に負えない(笑)。」とあります。いまさら、原子力委員会がいかに無責任な存在なのか非難してもなんの益もありません。彼らに原子力発電を推進する資格は端からないのです。

 日本国内に溜まった使用済み核燃料は、17000トンと聞きます。再処理しないで、直接処分した場合、8キロメートル四方の処分施設が必要になるのだとか… 地下300~500メートルに、8キロメートル四方の処分施設を作るとなると、いったいどれだけの建設費が必要なのでしょうか。

 そして、その建設費や管理費は原発の発電コストに含まれているのでしょうか?

 最終処分の前に、100年くらい冷却保管しないと直接処分はできません。100年後に、いまある原発はすべて稼動していません。100年後の人たちは、なんのメリットも受けていない自分たちが核廃棄物という厄介なゴミをなぜ引き受けないといけないのかと我々の世代を恨むに違いない…

 我々の世代が豊で便利な暮らしをしたツケを、100年後の子々孫々に押し付ける権利が、どうして我々にあるのでしょうか。

 原発大好き人間は、自分たちが出したゴミが自分たちの手に負えないという現実を見ないのです。そんな無責任な人間に、国の将来を語る資格があるのでしょうか。

(by 心如)

・・・

落雷 その四.jpg


タグ:原発 ゴミ
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