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「原発ゼロ社会」は否応なし! [雑感]

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http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20121029/238731/?P=1
「原発ゼロ社会」は、否応なくやってくる
古川元久・前国家戦略担当相にエネルギー政策を聞く
古川 元久、下村 健一
2012年10月30日(火)

 政府は、今年9月、原発推進を基本とするエネルギー政策を転換し、「原発ゼロ」を目指してあらゆる政策手段を動員すると定めた「革新的エネルギー・環境戦略」を策定した。なぜ政府は政策を大転換したのか。そして、いかに「原発ゼロ社会」を実現するのか。「エネルギー環境会議」の議長として、この戦略をとりまとめた古川元久・前国家戦略担当相に、前内閣広報室審議官の下村健一氏が聞いた。

下村:先月策定された「革新的エネルギー・環境戦略」は、まず明確な方向を定め、これから中身を具体的に詰めていく段階ですが、まとめ役の「エネルギー環境会議・議長」だったお立場としては、この戦略の意義をどう評価されていますか?

古川:この「革新的エネルギー・環境戦略」では、東電福島原発事故以前の「原発推進」を基本としたエネルギー政策を180度転換し、「原発ゼロ」を目指してあらゆる政策手段を動員していくと決めました。この方針の大転換と戦略の決定は、現在、様々なご批判も頂いていますが、いつか必ず評価されるときが来ると信じています。

 なぜなら、いま我々が直面している原発政策の問題は、実は、「将来、原発ゼロを目指すか否か」という問題ではなく、「否応なく、原発がゼロになる」という問題だからです。この避けることのできない「現実」を逃げずに直視することは、事故を経験した私たちの将来世代に対する「責務」です。それが、私が今回の方針の大転換を進めた最大の理由です。

 今回の戦略に対しては「矛盾している」という批判がありますが、そもそも事故以前の原子力政策そのものが、大きな矛盾を抱えていたのです。

 それにもかかわらず、私自身も含め、多くの人がそのことに気づいていなかったか、あるいは、気づいていても問題を深刻に考えず、解決を将来世代に先送りしてきたのです。しかし、福島原発事故で“パンドラの箱”が開いてしまった。これから、原子力政策が抱えてきた矛盾が次々と噴出してきます。もはやこれ以上、この矛盾を放置することは許されないのです。

 その意味で、今回の戦略は、これまでの原子力政策が抱えてきた矛盾に満ちた「現実」を逃げずに直視し、その解決に向けて一歩を踏み出す、という「宣言」なのです。

高レベル放射性廃棄物の最終処分問題から逃げない

下村:「否応なく、原発がゼロになる」ということは、つまり、この問題が、「原発ゼロの社会を選ぶか否か」という「政策の選択の問題」ではない、ということですか?

古川:そうです。「原発ゼロ社会」は、好むと好まざるとに関わらず、避けることのできない「現実」なのです。

 なぜなら、何十年も昔から「トイレ無きマンション」と批判されてきた原発は、現在においても、高レベル放射性廃棄物や使用済み燃料の最終処分の方策が見つかっていないからです。そして、この最終処分の方策が見つからないかぎり、いずれ、原発は稼働できなくなるからです。

 この最終処分の方策としては、地下深くの安定な岩盤中に高レベル放射性廃棄物や使用済み燃料を埋設処分する「地層処分」という方策が、世界的に検討されてきましたが、米、英、独、仏、カナダ、いずれの先進国においても、この地層処分は実現できていません。

 従って、日本においても、この「地層処分」ができない限り、いずれ原発は「ゼロ」にならざるを得ないのです。

 これまでの原子力政策は、このバックエンドの問題を、「いずれ地層処分が実現できる」という楽観を前提にして、問題を先送りしてきました。しかし、この使用済み燃料の問題は、福島原発の事故で、その極めて高い危険性が明らかになり、これまでに発生した1万7000トンを含め、すでに全国の原発の貯蔵プールも満杯に近づいていることを考えるならば、私は、国家戦略担当大臣として、いまこそ、この難しい最終処分の問題から逃げず、正面から取り組むべきだと考えたのです。
(以下、略)
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 原発大好き放射脳人間は、どんなに原発を擁護しても、原発はあと数十年しか使えない技術だという現実を認めません。

 原発がないと日本は滅びるなんて馬鹿な話を信じる人もいるようです。

 もしそれが本当であれば、どのみち日本はあと数十年して、原発が運転できなくなった時点で滅びます。そんなくだらない話を信じるなんて、あまりにも馬鹿げていると言わざるを得ません。

 処分不能な高レベル放射性物質や使用済み核燃料を膨大に抱えてしまうのと、そういう厄介なものを出来るだけ増やさないのと、どちらが良いかなんて議論するまでもないと思います。

 あと、数十年すれば石油はピークアウトするという話もあります。そうなれば、原油価格は高騰し、今の数倍の価格になっているかもしれません。これは、原発を廃炉するにも、使用済み核燃料を安全に保管したり運搬するのに、今以上のコストが掛かることを意味します。

 今なら石油を燃料とする建設機械が使えます。今のうちに古くなった原発の解体を進めておかないと、子どもや孫の世代に、老朽化し解体不可能な原発を押し付けることになりかねません。

 何度でも繰り返しますが、原発なんてせいぜい頑張っても100年くらいしか使えない技術なのです。そんなものと心中したいなんて、原発大好き人間の頭の中身は、放射線で壊れた放射脳が詰まっているに違いないと私は思います。

 もういい加減、自分たちさえ豊かで便利な暮らしが出来れば、子どもや孫の世代がどうなっても構わないという、身勝手で無責任な論理を振り回すのは止めて欲しいのですが…

(by 心如)

・・・

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 目先の損得ばかり考えないで、子どもや孫にどんな社会を残すべきなのかをよく考えて欲しいのですが…


タグ:原発
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コメント 6

figaro

愛媛(四国電力だから四国全部かも)では福島の事故後、
核燃料廃棄物をどう安全に処理するかのCMを全く流さなくなくなりました。
あのCMがなくなった事で、変な不安が湧いてきました。
ちゃんと処理できるのか?と。
伊方原発は運転を停止していますが、安全性が確保できないなら、
再稼動は要らないと思います。
by figaro (2012-11-12 23:12) 

心如

figaroさん、コメントを頂きありがとうございます
 日本は、使用済み核燃料がどんどんたまり処分できない状態にあります。日本のために原発が必要だという人は、使用済み核燃料の処分を引き受ける義務があると思います。解体費用を考慮しないで、原発の発電コストは安いなんて言っているのは詐欺だと思います。
by 心如 (2012-11-13 06:11) 

大将

まだ1世紀も過ぎてはいない
広島、長崎の悲劇、その被害者だった事を忘れてしまっている
そんなおバカがたくさんいることにがっかりです
by 大将 (2012-11-13 22:37) 

心如

大将さん、コメントを頂きありがとうございます
 使用済み核燃料に含まれる放射性物質は、福島第一原発だけでも、広島型原爆の5000発分に相当するのだとか。日本全国の原発や六ヶ所村に保管されている使用済み核燃料に含まれる放射性物質は、いったい広島型原爆の何十万発分になるのやら…
 原発大好き放射脳人間は、どれだけ核廃棄物を溜め込めば気が済むのでしょうか。、、
by 心如 (2012-11-13 22:52) 

yuki999

今回で、
原発なしでも
電力供給は可能であると
露呈してしまいましたね。
原発はいらんです。
by yuki999 (2012-11-14 20:25) 

心如

yuki999さん、コメントを頂きありがとうございます
 原発大好き放射脳人間は、原発は必要だと言いながら、自分たちは原発から離れた安全なところに住んでいるようです。原発がそんなに好きなら、原発の近くに引っ越せば良いのにね…
by 心如 (2012-11-15 23:22) 

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