『バカを治す』とあるが…

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　おわりに

　世の中には一定の割合でバカがいます。
　バカは論破できませんし、バカをなくすことは不可能です。
　バカを強制的に排除するという考え方は不健全です。
　今西錦司博士の棲み分け理論ではありませんが、バカとは棲み分けるべきです。
　バカとかかわるとロクなことがありません。
　私がいまつき合っている人たちは、みんな素晴らしい人ばかりです。
　逆に言えば、バカは上手に避けるようにしています。
　バカとつき合うとバカになるからです。
　他人の「バカさ加減」を気にする暇があるなら、自分の「バカさ加減」を自覚したほうがいい。そして自己を克服し、自分の仕事に専念することが大事です。
　『法句経』に、次のような言葉があります。

　他人の目的のために自分のつとめを捨ててはならない。自分の目的を知り、自分のつとめに専念せよ。

　お互いの役割を尊重すること。
　お互いの仕事を尊重すること。
　お互いの人格を尊重すること。
　知らないことに口を出さないこと。
　お互いの領域を守ること。
　判断できない人間を思いやりをもって扱うこと。
　そして、判断できる人間は、社会に対する貢献を惜しまないこと。
　こうしたことが一番大切だと思います。
　なお、本文の一部に「産経新聞」で発表した文章を加筆修正したうえで組み込んでおります。また、敬称は一部を除き省略させて頂きました。

　結局、バカを克服するという努力をつづけることでしか、文明社会は成り立たないのです
　自分の中にある「バカ」を一つひとつ破壊していくこと。
　それにより、はじめてヒトという動物は人間になるのです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　適菜　収
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バカを治す (フォレスト2545新書)

• 作者: 適菜 収
• 出版社/メーカー: フォレスト出版
• 発売日: 2012/11/08
• メディア: 新書

　バカとつき合うとバカになるというのもひとつの真実なのかも知れません。

　結局、他人のバカさ加減を気にしているのは時間の無駄というのです。

　そんな暇があったら、自分のなすべきことをやるべきだと。、、

　程度の差はあれど、他の人から見たら、誰でもバカなことをしているのかも知れませんね。

（by　心如）

タグ：読書

コメント 8

この本、読みました。
結局、バカは治らないって事でしたね＾＾；
バカに関わるのは本当に時間の無駄だと思います。
知らず知らずのうちに自分がバカになっている気がしています・・・。
by figaro (2013-11-06 22:34) 

figaroさん、コメントを頂きありがとうございます
　バカを上手に避けることが出来れば良いのですが。、、なかなかそう簡単にはいかないのも事実ですね。
by 心如 (2013-11-06 23:09) 

賢いのか、馬鹿なのか、良く判らない人が多いですね。
最近の自分もどう判断したらいいのか・・・
加齢が段々と値打ちを下げているのかな？
by 侘び助 (2013-11-07 00:13) 

特に最近は人並み？に学校等での勉強はまあまあできるけど
バカな人間が増えていると感じます
せめて最低限の常識は持って欲しいですね
by 大将 (2013-11-07 09:22) 

侘び助さん、コメントを頂きありがとうございます
　自分の価値観が間違っているのかと思うことすらあります。自分のことしか考えてない人間が多すぎるような気がします。戦後の民主主義教育では権利ばかり主張し、義務を果たすことをきちんと教えてこなかったのではないかと思うのですが。、、
by 心如 (2013-11-07 18:32) 

大将さん、コメントを頂きありがとうございます
　いくら知識を詰め込んでも、真っ当な判断ができないと意味ないということだと思います。学問よりも、世間の常識のほうが大切な場合のほうが多いのも事実のようです。
by 心如 (2013-11-07 18:37) 

自分はどうしようもないバカです。もう救いようがないですね。
by 旅爺さん (2013-11-11 10:10) 

旅爺さん、コメントを頂きありがとうございます
　バカは自分を賢いと思っているからバカなのですから…　自分で、自分のバカさ加減に気付いているとしたら、賢明な人だと思います。
by 心如 (2013-11-11 10:25)