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IPCC報告書、科学的根拠のない記述…!? [環境]

http://www.asahi.com/science/update/0119/TKY201001190203.html
『「25年後にヒマラヤ氷河消失」根拠なし? 英紙が報道』
(2010年1月19日14時30分 朝日新聞)

 【ワシントン=勝田敏彦】国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が2007年に出した第4次評価報告書で、ヒマラヤの氷河が「このまま地球温暖化が続くと、2035年までに消失する可能性が非常に高い」とした記述について科学的根拠がなかったと、英紙サンデー・タイムズが17日付で報じた。
 IPCC報告書は世界の一線の研究者約1千人が学術雑誌に掲載された論文やデータなどを元に作成しており、これだけで報告書の結論が揺らぐものではないが、地球温暖化懐疑派の攻撃材料がまた一つ増えることになる。
 同紙によると、報告書のこの記述は、一般向け英科学誌「ニューサイエンティスト」が1999年に掲載したインドの科学者への電話インタビューが根拠だったが、この科学者が「憶測だった」ことを認めたという。この記述は、世界自然保護基金(WWF)が05年に作成した報告書のデータにも使われ、第4次報告書はWWFの報告書を参考文献にしていた。
 世界気象機関(WMO)と国連環境計画(UNEP)の呼びかけで89年に設立されたIPCCの影響力は大きく、07年にはノーベル平和賞をゴア米元副大統領と共同受賞している。
 英紙テレグラフは、IPCCのパチャウリ議長が、温室効果ガスの排出量取引などでもうけている銀行の顧問なども務め、その報酬はパチャウリ氏が理事長を務める団体に振り込まれていると報じている。同紙はパチャウリ氏のIPCC議長としての活動が、団体の活動拡大につながった可能性を示唆。「利益相反」の疑いに言及している。
 IPCC報告書に関しては昨年11月にも、基礎になった気温データで温暖化を誇張したとも受け取れる研究者間の電子メールのやりとりが盗み出される騒ぎ「クライメートゲート」が発覚している。


http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20100121-OYT1T00347.htm
『ヒマラヤの氷河消失、報告書は誤りと陳謝』
 【ワシントン=山田哲朗】国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は20日、声明を発表し、2007年の第4次報告書で「ヒマラヤの氷河が2035年までに解けてなくなる可能性が非常に高い」とした記述は科学的根拠がなく誤りだったと陳謝した。
 世界中の科学者が協力して作成した報告書は信頼性が高く、IPCCはアル・ゴア元米副大統領と2007年にノーベル平和賞を受賞したが、地球温暖化の懐疑派は「報告書の信頼は揺らいだ」と攻勢を強めている。
 欧米の気象学者らが20日、独自に発表した分析によると、報告書は問題の部分を世界自然保護基金(WWF)のリポートから引用した。WWFは英国の一般向け科学雑誌ニュー・サイエンティストが1999年に掲載したインド人研究者についての記事を引用した。しかし、この研究者の論文は未公表で、氷河消失の時期も予想していなかった。
 「2035年」という時期は、別の文献の「2350年」を写し間違えた可能性があるという。分析は「査読を経た論文を基礎に置くという科学の基本を守れば回避できた間違い」と指摘している。
(2010年1月21日10時22分  読売新聞)
 ==========(引用終り)==========

 IPCCの報告書は、世界中から集まった1000人以上の優秀な科学者が、厳しい査読を通過した論文に基づいて書いたモノなので信頼性が高いという話が嘘だったようです。一般向け科学誌に掲載された、科学的根拠のない臆測記事を引用していたことが明らかになったからです。さらに、その引用記事には書かれていない、「2035年」という時期を捏造した疑惑さえあるのです。

 そもそも、科学的な研究において、1000人以上の科学者が集まっていることが、その研究報告の信頼性を高めるという説明自体がナンセンスなのです。ある事象を科学理論、いわゆる仮説としてまとめて発表して第三者に事象の内容や原因を伝える行為は、一つの情報伝達作業とみなせます。この場合の情報伝達率は、どんなに精度を上げても100%にはなりません。仮に情報伝達率が99.99%で、万に一つしか間違えない優秀な人間が1000人集まって作業をしたらどんな結果になるのか考えてみるとよいのです。
 直列に伝達したら、0.9999^1000=0.90となります。これは、情報の正確さが90%に低下することを意味します。99.99%という常識では考えられないような精度でも90%になるのです。もし、伝達率が99.9%の人が1000人集まった場合、0.999^1000=0.367ですから、情報伝達の精度は40%を切ります。これは、正しい情報はまず伝わらないことを意味します。

 次に、対等な情報網を通じて1000人の人間が、それぞれ他の999人の人間と情報をやり取りすると考えるともっと大変なことになります。n人の人間が、自分以外のn-1人の人間と情報をやり取りする経路は、n×(n-1)÷2本です。1000人で計算すると、1000×(1000-1)÷2=499,500となります。それぞれが99.99%の情報伝達率とすると、情報網全体の伝達効率は、0.9999^499,500=2.02×10^-22となります。これは限りなくゼロに近い値ですから、1000人の人間を平等に扱ってお互いに自由に議論をさせたら、意見の集約なんて不可能だということを表すと思います。
 つまり、人数が多くなるほど信頼性が向上するというのも嘘なのです。結局、1000人の科学者が集まり、対等な立場で意見を戦わせるなんて出来るはずがないのです。誰かが主導権を握っており、その人の思惑にそった内容の報告書にならざるを得ないのです。

 「IPCCのパチャウリ議長が、温室効果ガスの排出量取引などでもうけている銀行の顧問なども務め…」と報道記事にあります。バチャウリ議長の思惑の影響を受けてないと本当に言えるのでしょうか? IPCCに対し、胡散臭い印象が深まるばかりです。
(by 小父蔵)


 【追記】 国民の血税をばら撒いて、大して意味のない賞をもらって喜んでいるなんて、サギカモ総理は、外国から見たら「カモ」そのものだと思います。
鳩山首相a.jpg
http://www.kantei.go.jp/jp/hatoyama/statement/201002/05message.html


 【追記2】 向かって左の駐車場が空いているのに、歩道の真ん中、点字ブロックの上に駐車された車を見かけました。視覚障害者が通行していたら、とっても迷惑な車だと思います。
DSC03178s.jpg


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大将

どんな仕事でも当然でしょうが
大将が仕事をする上で大事にしている事の一つは『確認をする』です
当然ですが仕事をするのは人間
忘れることや間違うことは当然あるわけですし
おっちょこちょいの大将。。。普通の方よりそれは多いかも^_^;
でも、ちょっと確認をするだけで
間違えや忘れる事は激減するはず
医者が間違えば人の命に関わる事と思い
自分の仕事は幸いにも人の命に関わることが無いだけ
それに甘んじること無くしたいと思います
記事の内容も発表をするからには何度も確認をして
足りないという事は無いと思うんですけどねぇ
by 大将 (2010-02-06 17:55) 

小父蔵

大将さん  コメント 有り難うございます
 うっかりミスなら、確認で防げるかも知れません。しかし、記事になった報告書の引用は、分かっていて都合の良い記事を引用して捏造した疑惑があるのです。ミスではなくてわざとやっている可能性が高いと思います。
by 小父蔵 (2010-02-06 18:54) 

吟遊詩人41

科学的根拠がないっていうのが笑えますね!
それって、ただの妄想じゃないですか(-_-;)
by 吟遊詩人41 (2010-02-06 19:17) 

nyankome

素直に陳謝する辺りは、どこかの国の偉いさんに見習って欲しいです。
by nyankome (2010-02-06 19:56) 

やすとみ

これは視覚障害者でなくてもごっつ迷惑です(-_-;)。
ただ、ナンバーはモザイク処理とかしとかなくてもだいじょぶでしょうか。
by やすとみ (2010-02-06 22:49) 

小父蔵

やすとみさん  コメント 有り難うございます
 少し気になりましたが、今回は敢えてモザイクなしにしました^^;
by 小父蔵 (2010-02-06 23:31) 

BPノスタルジックカーショー

おはようございます。

そうですね・・・・モザイクなんてもったいない!!
by BPノスタルジックカーショー (2010-02-07 05:43) 

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