真の目的はなに…!?

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2010092700569
『中国監視船、尖閣沖で活動＝外務省が中止求める』

　仙谷由人官房長官は２７日午後の記者会見で、中国の漁業監視船２隻が沖縄県・尖閣諸島沖の日本領海周辺で２４日夕から活動していることを明らかにした。これに対し、外務省は計４回にわたって、中国側に中止を申し入れた。
　一方、海上保安庁によると、７日の漁船衝突事件後、尖閣周辺海域では１０日未明に中国の漁業監視船が初めて確認された。台風１１号が石垣島などに接近した１８日ごろまで活動していたが、いったん姿を消し、２４日夕から領海周辺に再び現れた。
　漁業監視船は、中国が東南アジア各国と領有権をめぐり対立している南シナ海にも派遣している。尖閣沖への派遣は初めてだが、周辺では９月中旬以降、中国漁船は確認されていない。海保巡視船へのけん制が目的とみられ、同海域での緊張が続きそうだ。
　監視船は、「漁政２０１」と「漁政２０３」。仙谷長官によると、２７日午前６時の時点でも、尖閣周辺の日本領海（１２カイリ、約２２キロ）の外側に隣接する「接続水域」（領海の外側約２２キロ）で活動している。
　これに対し、海上保安庁が巡視船６隻を派遣して、領海内に侵入しないよう警戒している。２４日に連絡を受け、政府は首相官邸の情報収集態勢を強化した。
　仙谷長官は「首相官邸を中心として、関係省庁の連携、協調の下で厳正に対応していく」と強調した。　
　尖閣諸島周辺では２００８年１２月、中国の海洋調査船２隻が日本領海に入り、海保巡視船が即時退去を要求したのに対し、約９時間とどまった。
（2010/09/27-22:24）
　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝（引用終り）＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

　中国は、尖閣諸島を中国の領土だと主張しています。日本人からみたら、とんでもない主張に聞こえるかもしれませんが、中国からすれば、誰も住んでいない無人島なのです。中国のモノだと主張し、日本が譲歩さえすれば儲けものです。

　尖閣諸島の周りの海底には油田がある可能性が高いとのことです。今後、中国で自動車がさらに普及すれば、石油の需要は増すばかりです。中国にとって、海底油田を掘りたいという欲求は高まりこそすれ…　湾岸戦争やイラク戦争の例を持ち出すまでもありませんが、石油をめぐって戦争になるのは珍しくないのです。
　今の菅内閣に、石油をめぐって日本が戦争に巻き込まれる可能性があるという認識があるのでしょうか？　中国が採掘した石油を安く分けると言えば、頼りのアメリカも、今のような落ち目の日本なんて見限ってしまう惧れがあると思います。

　日本が物量的に勝てっこないアメリカとの戦争になぜ突入せざるを得なかったのか？

　石油の禁輸が大きな要因だったという史実を考えると、『石油の一滴は血の一滴』となり得る危険性がある。という認識が、今の日本人には欠如しているような気がしてなりません。

　中国の目的は、尖閣諸島周辺の海底油田なのです。中国が、国内向けの反日キャンペーンをやっているという程度の甘い認識では、この局面を乗り切れるとは思えないのですが…

（by　小父蔵）
　

 

【追記】
20100926 青山繁晴 船長釈放に「弱腰外交」批判 1

20100926 青山繁晴 船長釈放に「弱腰外交」批判 2

コメント 11

おはようございます。

本当に同感です！！
by BPノスタルジックカーショー (2010-09-28 06:11) 

青山さん、ふだんは在京マスコミに出ませんが、めずらしいですね。
青山さん、関西テレビ(フジ系)『スーパーニュースアンカー』の水曜日のコメンテーターで出ておられます。在京マスコミに出てくる鳥越や大谷・池上らの左翼コメンテーターとは大違い。

チャンネル桜にも出ておられます。毎週金曜に番組を持っておられます。youtubeで過去の動画が見られます。

チャンネル桜
http://www.ch-sakura.jp/
http://www.youtube.com/user/SakuraSoTV#g/u
by どらま (2010-09-28 06:23) 

もし、中国とウラで何の話し合いもしていないでの結論だったとしたら。
最悪の結果だと思っています。
by penny (2010-09-28 15:45) 

平和ボケをしている二代目お役人達には
いまのデンジャラスな中国関係は理解できないんでしょうね
by 大将 (2010-09-28 18:30) 

　内閣の対応がヘボかったのは当然にしても、これで両国がナショナリズムむき出しの対立関係になっちゃうと最悪なわけで。
　今にして思うと、あまりコトを荒立てなくなかったら船長を逮捕なんかしないで強制送還しておけば良かったんでしょうけど、まあ後の祭りです。
by shira (2010-09-28 20:02) 

　中国が、あえて事件を起こしに来ているのに、ことを荒立てないという選択肢は日本側にはあるのでしょうか？　韓国が竹島を実効支配しているように、中国が尖閣諸島を実効支配するのを黙って見すごせば良いのだという考えでしょうか…
　罪のない国民を拉致されても救出することが出来ない。領土を侵略されても黙って見ていることしか出来ない。そんな情けない国だから、国民の元気もないし、少子化しているのではないかと思います。

　戦争をしたくないのであれば、相手に侵略できるかもしれないと思わせるような隙を見せないことが大事なのではないかと思いますが…
by 小父蔵 (2010-09-28 22:08) 

ほんと、弱腰な姿勢は、
国民をがっかりさせましたね。。。
最近は、電車の中でも、道を歩く中学生の会話からも、
尖閣諸島問題がらみのトークが、聞かれるようになりました。
（皆、総じて、がっかりしてます。）
by qooo (2010-09-29 05:09) 

　いや、そうじゃなくってですね。船長の逮捕という行為が「強気」だったんですよ。ここまでやられてナメられてたまるかと。ところがその後の展開までよく考えてなかった。毅然たる対応にはもっと強硬な姿勢で臨まれる可能性があるということを計算していなかった。
　まあ当然です。強気に出れば、相手も強気で返してきます。相手が折れるまで強気で突っ張れば、最後は武力衝突です。その前にどこかで折り合いを付けないと行く所まで行っちゃいます。だったら最初から逮捕なんかしないで「おたくの国のアホがバカなことしたけど、困るんだよねこういうの、引き取ってくんな」と送り返してしまうのが今となってはベストだったのかなということです。
　あの小泉純一郎でさえ尖閣諸島への不法侵入には強制送還でカタをつけていました。彼なりに後先を考えていたのでしょう。
　私は今回の件については、日本よりも中国との関係を重要視するアメリカの意向に加えて、レアアース禁輸でビビったトヨタを筆頭とする財界の意向も相当あったと見ています。エコカー減税以来販売絶好調で国内月販2万台超のトヨタ・プリウスにはレアアースのネオジムが1台あたり1kg使われています。ということはプリウスの国内販売分だけでも毎月20トン以上のネオジムが必要なわけで、企業にとっては太平洋の無人島よりそっちの方こそ死活問題でしょう。
by shira (2010-10-01 00:06) 

shiraさん　　コメント 有り難うございます

　日本の領海内で、海上保安庁の巡視船に、中国の漁船（工作船の疑いが濃厚）が二度も故意に体当たりをした挙句、二時間以上も巡視船の乗組員を馬鹿にし挑発する行動を続けたのですが…　それでも、逮捕しないなら、日本人は何をされても抵抗できないということになります。

　もう一度、書きますが、中国があえて事件を起こして、ことを荒立てようとしてきているのに、日本側にことを荒立てないという選択肢があったとは思えないのです。
　中国が尖閣諸島を実効支配し、尖閣諸島周辺の東シナ海で海底油田やガス田を開発するのを、日本は指をくわえて見ておけということでしょうか？

　国民を拉致されたり国土を侵略されても、トヨタのような大企業の金儲けの邪魔になるので我慢せよという考えは容認できかねます。
by 小父蔵 (2010-10-01 00:32) 

　何度もすみません。
　私は政府の対応もメディアの報道姿勢もまったく容認する気はありません。中国の行動など論外です。というか、それはたぶん誰しもそうだと思います。誰しも考えていることだから、わざわざ私が口にする必要がないだけのことです。
　私が考察しているのは「なんでこうなるのか、どうするのが一番ましなのか」というしごくプラグマチックなことです。筋を通すべきなのは当然としても、ではいつどんな形で何をすれば状況がいささかでも改善するのかということを地道にやっていかないと「筋は通しました、関係は壊れました、国民は疲弊しました」ってんじゃどうにもならないんで。
by shira (2010-10-03 23:30) 

shiraさんへ

　中国が、日本の領土である尖閣諸島の周辺海域に対して、漁船を使って領海侵犯を繰り返し、魚釣島（尖閣諸島）は中国固有の領土だと主張しているのが現状です。
　日本は、尖閣諸島は日本の領土だといっており、双方の主張は真っ向から対立しています。中国とことを荒立てたくないというのであれば、日本は尖閣諸島の領有権を放棄せざるを得ません。

　何度も言いますが、中国はわざとことを荒立てて、尖閣諸島の領有権を日中間の外交問題にしたいから、今回の漁船と巡視船の衝突事件を起こして、巡視船の乗組員を挑発して逮捕されるように仕向けたのです。日本側にことを荒立てないという選択肢はなかったのが実際なのです。

　いくら日本側が争いを避けようとしても、相手が侵略してくれば、領土を守るために戦うのか、あるいは尖閣諸島くらいは仕方ないと諦めるのかのどちらかしかありません。
　領土は守りたいが争いは避けたいというどっちつかずの態度が、中国に尖閣諸島を日本から奪えるかもしれないと考えさせる原因なのです。例え戦火を交えても、日本は自国の領土を死守する覚悟だと明確に伝えることが無用の争いを避ける一つの方法だと思います。
by 小父蔵 (2010-10-04 00:34)