太陽の正体…!? [科学]
- 作者: 上出 洋介
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/08/19
- メディア: 新書
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（P47より引用）
太陽は何でできている？
太陽はプラズマからできている丸いガス状の物体である。「プラズマ」という言葉は、本来ギリシャ語に源を発する医学用語で、血漿、細胞の原形質をさす。物理学で、「同量のイオンと電子から成る電離気体」のことをプラズマと呼ぶようになったのは、２０世紀になってからである。
ガスの温度が高くなると、原子や分子から、電子が飛び出して電離し、プラズマ状態になってしまう。プラズマは固体、液体、気体に次ぐ、物質の「第四の状態」とも呼ばれており、ちょうど、固体に熱（すなわちエネルギー）を与えると液体になり、液体に熱を与えると気体になるように、気体に熱を与えるとプラズマになるわけだ。
物体をプラズマにする熱は、私たちが日常経験する温度をはるかに超えている。そのためあまりなじみがないが、宇宙のほとんどすべてがプラズマで、その意味で太陽もプラズマである。
太陽はどのようにできたのか。
太陽は宇宙にあふれる平凡な星の一つであるから、そのでき方も、ほかのふつうの星と同じだろう。つまり、銀河系にただよっていたガスが何らかの原因で集まり始め、集まると自らの重力でだんだん大きなかたまりになっていったというわけだ。「太陽はガスでできているのに、どうしてあんなに重いのか」と疑問に思う人は、身のまわりにある家庭用のガスのことを想定して、「ガス＝軽いもの」と頭から決めてしまっているのだろう。太陽の原形は重力のかたまりのようなものであり、たとえば中心付近では密度が160g/㎝^3もある。
太陽には、陸も海もない。一言でいえば、太陽は「熱い火の玉」なのである。太陽は70種類もの元素でできていることが知られているが、表1-1に示すように、水素とヘリウムが99.9%を占めている。鉄などの重い元素は、わずか0.1%以下である。
宇宙を構成している元素は、宇宙の歴史を語ってくれる。今の地球上にいろいろな複雑な元素があるということは、宇宙誕生から今まで、地球がさまざまな経過をたどっていたことを示している。
私たちの生命をつくっている炭素やカルシウム、鉄などは、星の内部で合成され、それらが爆発によって飛び散ったものなのである。つまり、私たちの体のもとのもとは、どこかの星からやってきたものであるということになろう。「私たち人間は星の子どもである」とよく言われるが、それは、私たちの骨をつくっているカルシウムも血液の鉄分も、体を構成しているあらゆる元素は、宇宙のどこかの星で起きた核融合反応の“再利用”であるという意味である。その意味では、太陽もまた宇宙のどこかで爆発した星の子に違いない。
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太陽を構成している物質は、水素が92.1%で一番多く、次がヘリウムで7.8%だそうです。この二つで、99.9%になるのです。水素とヘリウムといえば、軽い元素だというイメージがあると思います。でも、太陽の質量は、1.989×10^30kgもあり、地球の332.946倍もあるそうです。
大きさも、太陽の赤道半径は69万6000kmで、地球の109.13倍もあるそうです。こんなに巨大なガスのかたまりですから、太陽の中心はものすごい圧力が働いています。そのせいで、中心密度は160g/cm^3もあり、中心温度は1.58×10^7Kになっているそうです。
この高圧・高温によって、水素原子が核融合を起こしてヘリウムに変わるので、太陽は毎秒3.83×10^26Jのエネルギーを発生させているのです。この値は、広島に投下された原子爆弾五兆個分に相当します。
一秒ごとに、広島型原子爆弾を五兆個も爆発させたのと同じエネルギーを発する火の玉が、太陽の正体なのです。
将来、人類が核融合炉の技術を手に入れることがあるかも知れません。でも、万が一、核融合炉で事故が起きたら、福島第一原発どころの騒ぎではないと危惧するのは私だけでしょうか。
（by 心如）
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【おまけ】
◎誰によ！
エヌ氏に妻が言った。
「ねえ、お隣の夫婦ってとても仲がいいのよ」
「ふん、どういう風に？」
「家の外でも旦那さんが奥さんにしょっちゅうキスしているの。すごく素敵なキスなのよ」
「へえ」
「へえって何よ。あなたも男ならそうしてみる気はないわけ？」
「そりゃあしたいけどさ。でも、そんなことをしたらあの旦那さんは怒らないかな？」
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太陽のほんの少しの変化が
地球にとって大きな影響を与える事が多くあるそうですね
by 大将 (2011-11-27 21:43)
大将さん、コメントを頂きありがとうございます
太陽活動の変化が、地球にどんな影響を与えるのか、大勢の科学者が研究しているのですが、まだまだ解らないことも多いみたいです
by 心如 (2011-11-28 05:50)