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想定外というのはやっぱり大嘘でしたね!? [エネルギー]

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http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120515-OYT1T00457.htm
福島第一の電源喪失リスク、東電に06年指摘

 枝野経済産業相は15日、閣議後の記者会見で、経産省原子力安全・保安院が2006年に、福島第一原子力発電所が津波によって全電源喪失に陥るリスクがあることを東京電力と共有していたことを明らかにした。

 14日の国会の原発事故調査委員会で、参考人として招致された勝俣恒久会長はこの事実について、「知らない」と回答。枝野経産相は「共有されなければ、意味がない」として、会議内容の公開も検討するとした。

 枝野経産相などによると、04年のインド洋大津波で、インドの原発に被害が発生したことを受け、保安院が、独立行政法人「原子力安全基盤機構(JNES)」、東電などとの合同会議を開催。福島第一原発に高さ14メートルの津波が襲来すると、タービン建屋が浸水し、全電源喪失に陥る可能性が指摘されたという。東電は08年にも国の見解に基づき、15・7メートルの高さの津波を試算していたが、対策には生かさなかった。

(2012年5月15日13時47分  読売新聞)
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 引用した記事を読む限り、政府(経産省)と東電は、大きな津波が発生したら、原発で全所停電に陥り、今回の福島第一原発のような事故に発展する可能性があるという認識を共有していたのです。

 これで、「想定外」というのが大嘘だったというのがはっきりしたと思います。

 政府(経産省)や東電は、東日本大震災の後、何度も想定外という言葉を使って来たけど、それはすべて責任逃れの出任せだったと言わざるを得ないのです。

 原発事故を起こした東電が、電気料金の値上げを申請しているようです。最終的には、電気料金か税金を集めて、事故処理をしないといけないのは事実だと思います。でも、想定された事故に対する備えを怠り、何十万もの人から生活の場を奪ったことに対する真摯な反省が見受けられないのも事実のような気がします。

 当時は、まさか本当に大きな地震と津波が発生するとは思っていなかった。そういう意味で、安全に対する認識が甘かったという率直な反省がまずあってしかるべきです。その後で、同じような事故は起こさないように、想定できる対策はすべて実施して、原発を再稼働するのも一つの選択です。
 しかし、想定できる対策をすべて実施すると経済的には成り立たないとしたら、原発に対する未練を断ち切るのも一つの選択だと思います。

 何度も繰り返しますが、今の日本で、新規の原発建設を容認する自治体はないと思います。いまある原発も、老朽化していずれは廃炉になるのです。これは、あと20~30年もすれば、動いている原発は無くなることを意味します。どんなに悪あがきをしても、原発なんてものは後数十年しか使えないのです。そんなものにしがみついて、貴重な時間と資金を浪費する余裕はないのです。なるべく早く、小規模水力発電や地熱発電を開発して、原発に依存しない社会を構築した方が賢いと私は思います。

(by 心如)

発電コストの比較.jpg 


タグ:想定外
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